am.Lab share　アムラボシェア 「治療のその先へ」 私達治療家はいつから、痛みを取ることだけにフォーカスし、夢中になっていたのでしょうか。 治療とはなにか。 その本質を考えたとき、 巧妙にできた、人間のカラダの複雑さを前に、我々は立ち向かうことこそが正義だと思っていました。 しかし、ある特定の症状が良くなっても、再び違うところに現れる。 整体というものは、結局のところ、火を付けた鍋に蓋をして、押さえつけているようなものだ、と気がついたときには、私の業界キャリアは20年も経ってしまいました。 この20年のキャリアの中で、ようやくはっきりと解ったことがあります。 痛みや不快な症状というのはカラダの声であるということ。 その声は、心や意識に常に語りかけていたはずなのに、それを見てみないふりをしてきた自分自身へのサインであること。 だから、その原因というのは、自分自身が一番良くわかっているはず。 なのに、変えられない。 変える手段がない。 ともすれば、理由を知ること自体が怖いのです。 だから、我々のような治療家もそれを薄々分かっていながら、本当のことはお伝えしていなかった。 理由がわかりやすい筋肉や骨格、神経など、目に見えるものだけを原因として考え、対処していたら、最も重要な心や意識に目が向くわけがありません。 これでは、治るわけがないのです。 治ったとしてもそれは最初だけ。 それは、カラダのサインを無視しているからです。 では、どのようにしたら本質的な改善に向かうのでしょうか。 その一つは、施術で治すことの限界を知る ということです。 例えば、腰が痛くなった場合、それはたしかに,、負担のかかる作業を行ったり、デスクワークによる筋肉疲労などが考えられます。 しかし、筋肉疲労を手技で取ることはできても、今度は、別の部位が痛みだします。 それは、腰が痛くなった、というのは、一側面であって、カラダ全体の声に耳を傾けていないから起こります。 原因は別にある。 というものです。 しかし、この原因というのが、必ずしも、別の筋肉、筋膜、神経、骨格などが影響していて引き起こされているのか、というと、そうでもないのです。 腰痛はデスクワークの疲労により、多くの方に生じるものですが、これは、日常的にさらされる人間関係のストレスや、運動不足、偏った栄養、脳疲労など、ありとあらゆる原因が考えられます。 会社を転職したら、長年の腰痛が嘘みたいに治った、という人も実際にいます。 転職しても、デスクワークという仕事自体は変わっていないのに、です。 すなわち、多種多様な原因が複雑に絡み合っていることが分かると思います。 そうなると、人によっては、メンタル部分のカウンセリングが必要であったり、食事の仕方や栄養面、日常的な運動の必要性であったりと、多様な問題解決策が潜在的には隠れていることになります。 ですから、他人の施術を受けることだけで、すべての原因を取り除く、すなわち、本質的に改善する、ということは、そもそも、できるはずがないのです。 では、治療はもう一切必要ないかと言われると、実はそうではありません。 治療と言うのは、マイナスをゼロにする、痛みを感じない状態にまで改善すること、には有効な手段です。 （私の手技で施せるのはここまで・・・この先は、インストラクターの仕事となります） しかし、そこで終わってはいけません。 すぐに、油断すれば、マイナスに逆戻りしてしまいます。 そのためには、ゼロより先に進まねばなりません。 痛みを感じない状態を作り出す。 言い換えるならば、予防医学です。 ケガや病気にならないカラダづくりのことです。 私は、この予防医学を、初めて整体の業界に取り入れようと考え、このアムラボシェアを立ち上げました。 予防医学と言うと、とても、硬い言い方になるので、私はそれを・・・ 「治療のその先へ」 と表現することにしました。 カラダはプラスのゾーンへ進むことができる。 痛みがでないようにコントロールする、メンテナンスのために通い続けるという発想ではなく、 自分のカラダの底力（潜在能力）を引き上げるのです。 am.Labのロゴの下に、boost your inner strength.（あなたの内なる力を加速させる）と書いてあるのは、それが理由です。 私たちが、あなた自身の内なる力を引き出し、病気やケガ、コリや痛みに負けないカラダづくりをサポートします。 パーソナルヨガと整体の全く新しい体験に、ぜひ、ご期待ください。