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7/16(日)『みんなの学校』大空小学校元校長 木村泰子先生トークショー(前編)

7/16(日)『みんなの学校』大空小学校元校長 木村泰子先生トークショー(前編)

学生が夏休みシーズンに入る前の7月16日、CINEMA Chupki TABATAにて『みんなの学校』上映後、映画に出演されてました木村元校長先生と、NPO法人日本ゲートキーパー協会の森本理事を招いてトークショーを開催させていただきました。1時間40分にも及ぶ、非常にボリュームのある内容でしたので、前編・中編・後編の3回に分けてご紹介させていただきます。

ゲスト:木村泰子…大阪市立大空小学校 元校長(木村)
    森本美花…NPO法人 日本ゲートキーパー協会 理事(森本)
進 行:佐藤浩章…CINEMAChupkiTABATA 支配人(-)

・・・

-この映画が終わった後って、どんなことがありましたか?

木村:
一言で、何〜にも変わってない(笑)
そう言うと前を見てないように思われるんですが、まずこの映画は真鍋俊永監督からの「1年間子どもたちを取材したいんですが、いいですか?」という電話ではじまりました。目的を尋ねたら「色んな特性の子どもたちが皆一緒の場で学んでいる。で、誰一人居場所のない子がいない。地域の人も、保護者の人も困った子にいっぱい関わろうとしている。そのみんなの学校を取材したい。」っていうことで、「あっ、そう。目的分かったからちょっと時間頂戴。」って言って、職員全員集まってもらって「1年間カメラが入りたいって言ってるから断る理由を考えましょう。」って。とんでもない校長でしょう?(笑)

この映画だけ観てたら、私ひとりリーダーシップとってと思ってはるかもしれませんが、全〜然(笑)その他大勢どころか、その他一スタッフというだけ。もし「校長が動いてはる」と思ってらっしゃるのだったら、まわりの職員や大人たちは、も〜っと動いてます。単に私は多動な人間なんですよ(笑)だからみんなが動いていても全く違和感がない。

-先生の中で、他の先生が何かやったことで感動したエピソードはありますか?

木村:
そら毎日ありますよ!(笑)大空小学校は毎日毎日職員室で職員みんながお茶飲んでお菓子食べながら雑談している学校なんです。

-いいですねー。

木村:
会議は一ヶ月に一回しかないんです。それでいつもお菓子食べて雑談して、その日困ったことをみんながしゃべるんです。「あちゃー、どうしよう。」とか(笑)皆でそのようなことをしますね。
カメラが入りたいという話の断る理由を考えようと言った時に普通は「個人情報」とか言うでしょ?子どもの個人情報を守るために取材カメラを断ると言うのがね、パブリックな(公立)学校として断る理由になると思います?

-なるようにも思えますけど、僕は取り方次第と思いますが…

木村:
確実に信頼関係で守ればいいわけですよ。「自分はイヤ」「うちは撮らないでよ」って言う子を確実にカメラマンと学校の大人が信頼関係でどれだけむすんで個人情報を守るかという事でしょ?
でもそれは、一部の子どもじゃないですか。一部の子どもの個人情報を守るために、それ以外の子どもの学びや、新たなチャレンジとかいうのをつぶすのはどうだろう、という話になるじゃないですか?
じゃ、個人情報を理由に撮影を断れない。それ以外で断る理由をみんなで考えよう!って(笑)。あると思います?みなさん…何でしょう?

-子どもたちのプライバシーを傷つける以外で大人が断る理由ってなかなかないと思うんですが…何かありますか?

お客さんA:
希望としている絵が撮れなかったらどうしようみたいな…

木村:
その話は後からちゃんと出ました。
映っている子に関しては、事前に監督が校長室で「なぁ、この場面出していい?」って子供に聞いているんです。そんな、勝手になんてどこに権利があってすんねん!って(笑)。だから私たちは子どもにとって前を向ける事であればOK!でも1ミリでも嫌なことがあれば何も言うて出すことは一切ないでしょ?だからそういう約束は当然取り付けてるんです。何かおいしいところだけ撮ろうなんていったって、それはバレますよ(笑)

ここに真鍋監督がおったら「言わんとって」となりそうなのですが(笑)種明しをすると、彼の奥さんがとても大空小学校に関心を持ってくださってて5年目位から大空には関わってたんです。で、「1年間撮りたい。」ってなったけど、奥さんはテレビ局を出られないポジションに行ってしまった。じゃぁ、一番信頼できる人に任そうって、旦那さんに(笑)
だから真鍋監督は1年間、自分が来たくて来たんじゃなくて、奥さんが「行け!」と言ったから来ただけ(笑)これが本当のスタートなんです。

真鍋監督がはじめて来た日に、校長室で私に言った最初の言葉は「校長先生、学校崩壊してませんか?」って言ったんです。
「学校崩壊という言葉で誤魔化さんと、何を見て学校崩壊と思ったか?」って聞いたら、「子どもたちが椅子に座ってません。」と言ったんです。

-なるほど。先生に火がつきますね(笑)

木村:
椅子に座らんと走り回っている子がいる。彼の価値観の中では、学校というところはすべての子が椅子に座って先生の話を聞いている。というわけです。どこの学校へ取材に行っても皆こうしている。でも大空の教室からはワーと飛び出すし、廊下で寝てるのもいるしで驚いた。じゃ、私は「学校崩壊の取材に来たの?」って言ったんですね(笑)

真鍋監督も1年大空小学校で学んだ。で、最後の終業式の日にね、彼ね、職員に言ったんです。「この1年間、何よりも自分がとっても大きく学べた。」と言ったんです。で、自分の変化に気づいたのは「夏休みやった。」と言ったんです。

-何があったんですか?

木村:
夏休みに市民プールへ家族で遊びに行って、プールに入ってたら突然後ろからガーンと頭を殴られたんですって!
で、バッと後ろを見たら、見ただけで知的障がいの方やなって分かる大人の男の人が真鍋さんの頭を殴ったんですって、その瞬間ね、今までの自分やったら「家の者をちゃんと管理せえよ!」とか「人に危害を加えてるやないか。責任者どこにおんねん!」ってなっていた自分が居たはずなのに、やられた瞬間、ニコッと笑って「はは大丈夫。」と言った自分が居たそうです。大空の6年生の子どもたちがこの1年間いちばん変化を感じたのが実は「真鍋監督やな。」と言ったんです(笑)

-言いましたねー。

木村:
映画に出てたカズキが教室でランドセルを開けたらゴキブリがピュッと飛び出したんです。私、ゴキブリ大っ嫌いやから「カズキー!ゴキブリ捕まえろ!」って言ったんですね。そしたら周りに居てた子が「校長先生やりすぎ、それは余りにも驚き過ぎ、大人げがない。」って(笑)

-大人〜!素晴らしい(笑)

木村:
で、「ごめんなカズキ、でもな、怖いねん。」って。学校って給食調理室もあるから毎年ゴキブリが出るんです。で、ゴキブリの姿見たら「おーカズキの子孫やな。」と私が言ってます(笑)

子どもの安心する場所があると、子どもは思ったことを全部言います。学校って、先生が子ども育てるみたいに思うてはりますけど、子どもが自分らしく、自分から、自分の言葉で語り始めると、不思議とね、私たちが育つんです。私たちが子どもたちに育ててもろとるな〜給料もらいながらとか、思うんです。これは全国どこも一緒。

-つい、大空小学校を特別視してしまいます。子どもの心を開かせるにはどうすれば良いかを考えてしまうのですが。

木村:
大空小学校が特別に見えるんであれば、まわりが普通ではないんちゃうん?っていう事なんじゃないかって。
6年生の子が「1年間で一番変化があったのは真鍋監督や」と言う理由が。本当に彼らは大人をよーく見てますよ。
「最初、真鍋監督が来たとき、いっつも怒ってた。」って。で、「どうやって怒ってんの?」と聞いたら、「口ちゃうで、ココ(眉間を指して)にいつもシワが入ってた。」って(笑)
普段「ギャー」ってはしゃいでいててもちゃんと大人の様子を見てた。秋頃(撮影の後半)から、子どもたちが「真鍋監督を見ててみ、もう泣くで。」って言ってたら本当に泣いてたんですって(笑)

-大人の色んな余計なものがどんどん削ぎ落とされてシンプルになっている感じがしますね。子ども目線というのでもなくて、どんどん心開いていけば、おのずとシンプルになる。ところがこの映画を通じてそうありたいと思っているけど現実はなかなかできない…

木村:
今ね、支配人が言われたことを…支配人でおうてました?(笑)私たちが一番大切にしてたキーワード。何か分かりますか?

-逆に分かんないです。

木村:
今、自分が言ったくせに(笑)今言われたことを私たち、子どものまわりにいる大人たちは、いつもいつも大事にしてくれたんです。
子どもはね、その子のその子らしさを存分に出して学べへんかったら、力なんか付かへん。それを隠しながら「ふんふん」いってたら「一過性の能力」しか付けへんのですよ。
例えば、プールの息継ぎと一緒。水に潜ってしばらくすると息苦しなる。あの息苦しなるのは息が吸われへんから苦しいんじゃないんですよ。肺に入っている息を吐かれへんから次の息が吸われへん。だから息継ぎというのは吸うのではなく練習なんです。

-頭で分かっていてもなかなか人間の心ってすごく不安定で、ちょっとしたエゴとかコントロールしたくなったりとか毎日毎日ちょっとした動きがある中で、そこをどれだけなくせるかその辺が…。

木村:
プロ、どうぞ!(笑)

森本:
何かいきなり振られてしまったんですけど(笑)NPO法人日本ゲートキーパー協会理事の森本と申します。宜しくお願いします。
私、映画好きなんですよ!この映画館来てみたかったので「行く行く」って言って着いてきたら今ココにいるっていう状態で(笑)。

-巻き込まれてしまったと(笑)

森本:
そうなんです(笑)で、今何を聞かれたのか飛んでしまったんですけど、何でしたっけ?(笑)

-毎日ちょっとした動きがある中で、心を開き続けるというのが、やろうと思ってもなかなかできない。というのがあるならと、ちょっと聞いたら「じゃぁプロに。」という事で(笑)

森本:
いいと思います。常に開いている必要もないと思うんですよね。例えば私は仕事でカウンセリングで人の話聞かせて頂くんですけど、開きたい時と、開きたくない時ってあるじゃないですか。その時のそのありのままでいいと思うんです。それを無理に、変えようとするから、不自然なかたちに持って行こうとするからしんどくなるだけであって、必ずずっと一定でなくていいはずなんですね。
気分のいい日悪い日があって、テストだってそうじゃないですか?ずっと100点取り続けないとダメではないし、言ってしまうと「100点って誰が決めた?」って話になってしまうので、そのままでいいと思います。
「こうありたい」と思うのはすごく素晴らしいことだと思いますが、ずっと開いておかなくてもいいと思いますよ。

-なるほどー。すごいですよ、なぜ今日木村先生が連れてきたのかよく分かりました!(笑)

木村:
さすがプロ!(笑)
今森本さんが言った事は「あなたがありのままでいてもいい」という事なんですよ。でも、大人ってありのままでいるって難しいじゃないですか。だから子どもの世界もありのままでおらさんどこうかってするんです。
大人って、紆余曲折色んな失敗して、嬉しいことを感じたり…結果の大人でしょ?対して子どもって、まだ未成熟です。その子に親が
「親と分かれて一人になったらね、困るから自立させるためには勉強してね、いい学校に入れてね…」もう大きなお世話なんですね。どうしても子どもをコントロールして安全地帯を歩かそうと思うんですけど、もっと子どもを信じていいと思うんです。

子どもには「ありのままのあなたでええねんで。」って言うその「ありのままの自分」って目に見えへん。目に見えないものを子供達は何で感じるかっていうと、「空気」ですよね?じゃ、その「空気」を作るのは誰?っていうと子どもたちのまわりの大人なんです。
学校で言えば教職員の私たちがどれだけありのままで子どもと学び合おうとしている「先生」としてじゃなくて、一人の「人」ってことなんです。今、支配人が言ったのは、私が先生じゃなくて「人」よね。それを森本さんは「ありのままの自分」と言ってくれたでしょ?
「先生」という看板をさげてたらありのままの一人の「人」が出せないんです。
映画の私は「木村校長」というポジションで、一応給料もろて働いている人間ですよね、みなさんは映画をご覧になって校長先生らしいっていう所ありました?

通常、会社で上司が部下に「クビやで」なんか言ったら一発でパワハラですよ。でもそこで私は「校長」とか「先生」とかそういう看板をどっかにやって一人の「人」として親御さんや職場の同僚と関われば「人」と「人」の関わりになる。私が相手より先輩…先輩とは、歳とってるんじゃなくて「失敗を山ほどしている人間」です。じゃぁ親御さんや同僚よりたくさん失敗している人間(先輩)が、今失敗しようとする人間に「あんたアカンで!あの子が窓から飛び降りたらどうする?」「あんたクビやで」って言うてるわけですよ。

-僕もうちの社長が、木村先生みたいな社長なんですね。で、昔僕が当時付き合っていた彼女にフラれてめっちゃ落ち込んだ時に(笑)言われたのが「じゃ、遊園地行こか。」ってあらかわ遊園に連れてってくれて遊んだりとか「お前やめろ!」とか言われたし、それに対して「パワハラ」と思った事がなくて、むしろどれだけ信頼関係を結べるかというところ、で、お互いがどれだけ上司と部下だけではなくて「人間」としていられるかのかどうかっていう多分、すごく大事なことかなと思いますよ。

木村:
今言ってくれた事が、上司、部下だけじゃなくって、先生と子どもなんですよ。地域のおっちゃんおばちゃんと地域の子どもの関係。もっとくくりで言えば大人と子どもの関係。これが今の「人」と「人」としての関係が成立していれば、すべての人が幸せになれるんです。

大空の子どもは6年生になったら全員が「リーダー」になるんです。5年生になったら全員が「サブリーダー」になるんです、で、サブリーダーになったら4年生と5年生の関係で、大げんかしているんです。でもこれが1年上がったら5年生と6年生の関係になるわけでしょ?じゃ、サブリーダーはリーダーを見てやるんです。で、来年自分だちがリーダーになったら、みんな誰一人暴れへんのです。
色んな特性を持つ子いるでしょ?それこそ知的障がい、アスペルガーとか学習障がい、自閉症とかレッテルを貼られている。大空はそういう子が1/3ほど居る学校です。だって色んなところからここへ引っ越して来るから。

1年生は真鍋監督が言うくらいそこら中「学級崩壊」。それが2年生になったらみんな教室に入っているんですよ。で、4年生くらいから5年生の前半くらいまでになったらまた「おかしいやろー!」とか「なんでやねん!」とか「いやや」とかそこら中でウワーって暴れだすんですよ。で、5年生の真ん中くらいになったら、どんな「この子凶暴なり」とか言われてる子どもでも、えー?ちょっと暴れへんの?みたいになって、100%の数字は私信じないんですが、でも100%なんです。6年生になったら、本当に誰一人暴れへんし、気持ち悪いくらいにたった一つのやり直しに校長室にも来ないんですよ。
校長室で6年生が「おう、久しぶりやな、この部屋、昔はよう来たけど。」と言う(笑)「あんたら誤魔化してるやろ、やり直しせんと終わってるか?」と私が言うと、「そういう風に思う大人にはならんどこう。」って感じでみんなが私のことバカにするんですよね(笑)で、大きな顔して卒業していくんです。6年生は全員リーダーになるから。1年から5年生がやっぱり憧れる存在になるわけです。

学校は自分で作っているから、皆誰よりも自分の学校が好きなんですよ。あの子たちの答えは簡単なんです。「自分のもんやから」です。私らも自分で作っているから大好きなんですよ。保護者も、自分の子どもの学校を自分で作っているから大好き。地域住民も、地域の宝が学んでいる学校を自分がつくっているから、だから「みんなのみんなは自分」なんです。自分が作った自分の学校、だからみんなが「自分で大事にする」ですね。
この映画に出てたセイシロウも6年生の4月にね、「校長先生、僕はもうリーダーになりましたから校長室には来ません。」って(笑)で、私が「よし、セイちゃん何で?」と聞いたら、「リーダーですからね、校長室で休憩できません。ではさようなら。」それ聞いて「アイツ休憩しとったんか!」って(笑)
みんなねえ、やっぱリーダーになったらちゃうなぁとか言って、職員室で職員皆喜んでたんですよ。で、次の時間に私が校長室にパッと帰ったら、セイちゃんがソファーに寝てるんですよ(笑)
私が「セイちゃん、あんたな、ここにけえへん言ったやろ?何分前や?言ったの。」と私が上からガーッと言ったら、セイちゃんは開口一番「だから校長先生はダメなんです。」(笑)
私が「何がダメですか?」って聞いたら、「あなたは人の心が読めない。」(笑)
すごいでしょ?私も大人なんてどっかに行ってますからね、「その理由を述べよ。」と聞いたら、「だって今僕、リーダー休憩中です。」って、リーダー休憩中は校長室のソファーで休憩するんですよ。それを聞いたらなるほどって思うでしょ?だから「なるほど。」と帰るんですけど(笑)

(場内爆笑)

木村:
大空小学校というところは色んなところからいっぱいゲストが来はるんですが、私たちはその人たちを一切案内したり、校長室でお茶を出したりしません。そんな時間があったら子どもに関わりました。だから「ゲストは来たかったらどうぞ自由に来て、スタッフの一人として子どもに関わってください。」って言ってるんですよね。
色んな議員団とか、教育委員会の人たちとか「視察に行きたいけどいいですか?」と連絡来るから「視察はお断りです。バッジ外して来るならいつでもそうぞ!」と言うんです(笑)だから皆さん、来られたら一人で「ボランティア」とか「ゲストティーチャー」とか名札が勝手にあるからそれをかけます。
大空の6年生がカリキュラムの中に組み込んでいるんですけど、学校のことをゲストにプレゼンするんです。例えば支配人が行くとするでしょう?支配人の横に生徒が付いて「今日は僕が案内します。エッチな本が大好きな◯◯です!」と自己紹介するんです。そしたらゲストがタジタジになるんです(笑)
ある時、私と養護教諭二人が職員室でお茶飲んで休憩しとったんです。そしたら職員室のドアがガラッと開いてセイちゃんがゲストを連れて来たんです。「そうぞお入りください。」ってゲストに言うんですが、ゲストが「いや、職員室は遠慮しときます。」と言いはったんです。セイちゃん「どうしてなんですか?ここを説明しないとぼくは説明ができません。」と言って、無理やりそのゲストをどうぞどうぞって入れたんです。
で、セイがまずしゃべったのは「この部屋は、学校中で一番散らかっている部屋です。」事実でしょ?(笑)
突然ゲストが来たからって、お菓子食べるのをやめるのも変でしょ?悪いことしてるわけじゃないから、「私、休憩しています。」ってお茶飲んでるわけですよ。でもゲストは、お茶飲んでお菓子置いてあるのを見たら悪いと思ってくれはるわけですよ。
でも、遠慮するゲストを無理やりセイちゃんが連れて、私と養護教諭の間しか通らへん。ここを通るときもセイちゃんね、「あっ、ここは見ないでください。」って通るんです(笑)
それって、人とちゃんとコミュニケーション能力付いてるし、何かあらゆる特性を持った子に空気読まれへんって人は勝手に言うけど、「どんだけ空気読んでんねん!」ってくらいにセイちゃんは空気読んでるわけですよ。
で、職員室の真ん中まで連れていって「ここは職員室です。大空の子供たちは学校の中でこの職員室が一番安心する場所です。」って言ったんです。

-わぁ、すごい。散らかってるけど(笑)

(場内爆笑)

木村:
それを言われた私たち二人は「えっ!?」って。プレッシャーじゃないですか。そのゲストが「ここ職員室やで。おじちゃんなんかは小学校の時に職員室に入りたくもなかった。大嫌いやった。」って言ってはったんですよ。そしたらセイちゃんが「え?何でなんですかそれは?」って聞くんです。「だってここへ来るときは先生に呼ばれて怒られる時くらいしか来えへんかった。」と言わはったんですね。で、セイちゃんは「えー!かわいそうですねそれは!」って(笑)

ゲストがね、セイちゃんに「大空の子どもたちはどうして職員室が安心する場所なの?」って質問しはったんですよ。
セイちゃんはね、一秒も間を置かんと「だってね、どんなことがあっても、職員室にさえ来れば何とかなる。これがこの部屋です。」って言ったんです。それってね、それを聞いてる私たちがさすがにお茶飲むのをやめましたね(笑)
私はそんなふうに思ってへんから驚いていたんです。そしたらセイちゃんはな、それを言った時にゲストが「何で職員室に来れば、どんだけ困っても何とかなるの?」と聞きはったんですよ。で、セイちゃんはどう答えたと思いますか?

-クイズ形式みたいになってきましたね。

木村:
当たった人にはポップコーン差し上げます(笑)

-お出ししますんで、是非(笑)

お客さんB:
安心でいられるから?

これね、当てもんやからごめんなさい。正解がない事で語りたいねんけど、これはセイちゃんが言った事やから「ブー(不正解)」なんですよ。何だろうなぁ〜?

・・・
笑いの絶えない非常に盛り上がったトークショーから、異例のクイズの時間となりました。
この続きは後日アップ予定ですので、次回をお楽しみにお待ちください。

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