私は精神病である。

私は精神病である。

こんにちわ、シネマチュプキタバタの佐藤です。

本日から当館で上映を開始した『ニーゼと光のアトリエ』『むかしmattoの町があった』では、「精神病」そして、心の深淵に触れる「アート」にフォーカスをあてました。

重そうな作品に思われがちですが、精神は全ての人に当てはまる題材であり、普遍的な問題だと思います。

どちらも史実に基づいて作られた作品ですので、映画の枠を飛び出し、心が震える感動を与えてくれます。

アートは無意識の顕在化といった言葉が劇中にも出てきますが、映画もそうあるべきだと思うんです。

何故なら私たちは、心の端から端まで全てを理解して、言葉を放ち、生きてなどはいないからです。

私もまた他ならぬ精神病でした。
大学時代には鬱になり、現職でもあるシティライツで働き始めた2014年にはパニック障害を発症しました。

パニック障害で道端に倒れた時、一番不安に感じたことは「もう社会では生きていけない」という“思い込み”でした。

過呼吸になり、酸素を吸えない身体で見た“ぐにゃぐにゃに歪んだ”世界は今でも鮮明に覚えています。

病室の扉やカーテンが歪んで、丸い球のような物質で、世界が織りなっているように見えたのです。

それからはスーパーや電車に乗るのも一苦労でしたので、1か月近くベッドの中で過ごしました。

早く働きたかったので、本を読み、治すために毎日走りました。
薬を飲んでEDにもなりました。1年以上投与し続けましたので、薬の副作用の恐ろしさも体感しました。

何故パニック障害になったのかは、今でもわかりません。
薬を断っていますが、完治しているかどうかもわかりません。

泥水すすって生きてきたような人生ですので、私にはなにもありません。
ですが私には、唯一の武器があります。映画です、映画を届けることだけは出来ます。

映画は私の言語に等しい存在ですので、本当に届けたい、伝えたい作品でなければ上映しません。

精神病だったから精神病が題材の作品を届けたいわけではなく、どんな方が観ても感動し、明日を変える力を持っている作品だと信じて、上映しています。

チュプキでしか味わえない体験がきっと出来ます、是非映画を観にいらしてください。

皆様のご来場心よりお待ち申し上げます。

佐藤浩章

CINEMA Chupki TABATA

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