多くの演劇学校や演技ワークショップでは、海外由来のメソッドが多く用いられています。
たとえば「感情を開放して―」
そんなフレーズを耳にしたことはありませんか。
でも、emotionと感情は、その言葉の意味するものが微妙に違います。
文化や言語の差異を一緒くたにして演技を捉えてしまうことはとても危険な行為です。
「何かを表現したい」という漠然とした思いだけでは、演技に対する曖昧さを打破することが出来ません。
演技とは、普段、人間が無意識に行っていることを意識的に再構築することです。
私たちが普段生活している時の身体と心を顧みて、
≪聞くこと・話すこと≫をきちんと理解することが、
演技の理解・上達に繋がります。
理論的な立証と、科学的なアプローチによる実践で、確かな実感のある演技を獲得しましょう。