◎ヘナペイントーとは

メヘンディアート、ヘナタトゥーなどと呼ばれることもあります。

ヘナの葉を乾燥させて粉末にしたものを溶き、ペースト状にして描きます。ペーストを剥がすと始めは明るいオレンジ色に染まり、２〜３日後に最も綺麗な茶色に発色し１０日〜２週間ほどで肌の代謝により消えていきます。

◎ヘナとは

ミソハギ科の低木樹木の葉。インド、中東、西アジア、アフリカ大陸の地中海沿岸などの乾燥した土地で自生しているハーブで木は高さ３～６メートルほどにまで成長します。芳香のある白や薄紅色の花を咲かせるのも特徴です。

古くから薬草として親しまれアフリカや中東では紀元前よりも前から使われていた記録があり約3000年～4000年の歴史があります。抗菌＆殺菌、日焼け止め、皮膚病、やけど、熱、鎮痛、老廃物の排泄などの効果があり生活や医療の場面で広く活用されてきました。

◎なぜ肌が染まるのか

葉に多く含まれているローソンという赤色酵素色素がタンパク質に反応して発色する為タンパク質からできている髪や肌、爪などが染まります。

もう一つの主成分の植物界に広く存在するポリフェノールの一種であるタンニン酸は収れん作用を持ちタンパク質と強く結び付く能力があります。肌を引き締めたり炎症を抑える効果、鎮静作用がありヘナを肌に乗せると肌が柔らかくなり、そしてひんやりと感じます。化粧品や医薬品にも使用されていることが多い成分です。

ローソンの肌を染める能力とタンニン酸のタンパク質に強く結び付く能力が相まって、ヘナは肌をしっかりと染めてくれます。

また、発色には個人差があり、血液循環がいい人、カルシウム量が多い人は染まりやすく、体温が低い、冷え性、代謝の悪い方は染まりにくい傾向にあります。

体の部位でも発色は異なり厚い皮膚、神経がたくさん通っているところ、手のひら、足のうら、指、つま先はよく染まり、首や耳等は染まりにくいです。

◎ペーストの内容物

・ヘナパウダー（100%)

・紅茶

・砂糖

・アロマオイル

を混ぜ合わせアーティストが自らヘナパウダーをペーストに加工しています。