2017年12月06日
山々が紅葉で鮮やかに色づく中、月の学校「奈良晒の伝承~県指定無形文化財の紡織技術を学ぶ~」が開催されました。
かつては生業となっていた奈良晒の仕事も、現在ではほとんどなくなってしまいましたが、その紡織技術は現在でも唯一月ヶ瀬の地で受け継がれています。
今回は奈良晒や伝統工芸に興味があり参加された皆さんに、月ヶ瀬奈良晒保存会の丁寧な指導のもと「苧うみ」、「へそ巻き」、「機織り」を体験していただきました。
初めての経験ばかりで、特に繊維から糸をつくる「苧うみ」ははじめは戸惑いながらの作業でしたが、徐々に「コツをつかめると楽しい」と上達されていくご様子もみられました。
体験は一部でしたが、一枚の布に仕上がるまでいかに大変な工程を経て織られているのか、一人前になるまでには長年の地道な努力や積み重ねが必要であることが実感することができました。
ご参加いただきました方々、ご協力いただいた奈良晒保存会の方々ありがとうございました!
「月の学校」では、少しでも多くの方々に奈良晒の紡織技術を知っていただくため、今後も同様のイベントをご案内できるよう準備してまいります。
また、2018年梅まつり期間中の3月23日(金)・24日(土)には、奈良晒保存会による「奈良晒 春の作品展」がロマントピア月ヶ瀬にて開催されます。ご興味のある方はぜひ足をお運びくださいませ。詳細は決まり次第、告知いたします。