視覚過敏(光過敏)であるために
・日常の生活に支障が生じている
・不快な思いや辛さを感じている
という方のための照明相談です。
こんにちは。at light laboratory 代表の立川敦子です。
2021年6月、一通のメールを受け取りました。それは視覚過敏の方からのもので、
「自宅の新築に際し照明のプランに行き詰まっている。ついては、照明計画をしていただけないだろうか?」
というものでした。
メールをくださった方は視覚過敏で、ごく一般的な商業施設や住宅であっても照明がまぶしくて耐えられず、それによって具合が悪くなって寝込んでしまうこともあるというのです。
その一方で同居しているご家族のお一人は白内障の症状が進行しつつあり、暗いと物が見えづらいと訴えているとのこと。さらにそのご家族は、もともと夜間など暗いところでは物が見えづらい傾向があったといいます。それ故、その方には明るさが欲しいという要望がありました。
「明るい環境が苦手な方」と「暗い環境が苦手な方」、照明に対するご要望が真逆なご家族が同居する家。照明計画をどうして良いのかわからず、泣きたいほど困っているというのです。
これは長年この仕事をしてきた私でも取り組むのは初めてとなる難問です。
さて、どうしたものでしょう。
ひと時逡巡しましたが、気持ちはすぐに決まりました。
・良質の照明環境を創造する
・照明に関する不安や疑問を抱えるお客様の役に立ちたい
それがこの仕事に対する信念である私にとって、お断りするという選択肢はありません。
こうして、視覚過敏の方が住む住宅の照明計画に関わらせていただくことになったのです。
さて、このプロジェクトに出会ったことで視覚過敏の方が日頃どれほど辛い生活をされているのか、その現実を知ることとなりました。
そこで「視覚過敏の方のための照明相談」を行ってみようと考えたのです。
それは光の仕事をする人間として、今後も視覚過敏の方の力になってゆきたいという想いがつのってきたから。そしてこのプロジェクトのご依頼主様からいただいた
「視覚過敏の人々にとって、照明の専門家に相談できる場があることは大きな助けになる」
という言葉も私の背中を押してくれました。
・視覚過敏の辛さに悩まれている方
・視覚過敏の不快さを軽減する照明の在り方を模索されている方
どうぞお気軽にご相談ください。
■ ご相談いただけること
・現状の照明環境で改善できることはあるか
・照明改善の規模(例えば、照明器具の変更で済むことなのか、あるいは工事が必要なことなのか など)
・どのような種類、タイプのランプや照明器具を使えばよいのか
・どのような場所、位置から照らすのが望ましいのか
・照明の立場から考慮してインテリアで改善すべきことはあるか
■ 本サービスの概要
【相談方法】オンライン(Zoom)
【時間】40分
【費用】無料
【相談員】立川敦子(at light laboratory 代表/プロフィールは本ページ下方にございます。)
【相談日】2022年7月 2日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年7月16日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年7月30日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年8月13日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年8月27日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年9月10日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
2022年9月24日(土) 14:00~/15:00~/16:00~
*2022年10月以降の日程は調整中です。
■ お申し込み方法
本ページ内[予約する]または[予約・スケジュール]ボタンをクリックして予約ページに入ります
↓
[+日時の追加]をクリック
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カレンダーの[<]または[>]をクリックして予約希望の月を表示
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予約希望の日をクリックすると、下方に予約時間が表示されます
↓
希望の時間の[✓]をクリックして[この日時を追加]をクリック
↓
その後は指示に従い、お名前、メールアドレス、お電話番号(*)をご記入いただき予約を確定してください
*基本的にこちらよりお電話をすることはありませんが、ご相談当日にZoomがつながらないなどの不調があった場合、緊急でお電話をさせていただく場合がございます。
■ ご相談に際しご注意いただきたいこと
・当方は照明の専門知識を有しておりますが、医学に関わる資格は持っておりません。そのため、治療や症状の改善など医療に関するお話はできかねますことをご理解ください。
・本相談では、具体的な照明計画や照明器具の選定、ご提案は行っておりません。それを行うためには更に時間をかけてインタビューとリサーチを行い、空間の状態(空間サイズ、天井の高さ、内装の仕上げなど)との整合をとりながら、慎重に器具の選定と設置位置の決定を行う必要があるからです。もちろんご要望がありましたら別途、照明計画やご提案をさせていただきますので、お気軽にお申し付けくださいませ。但しそれらには費用が生じますことをご承知くださいますようお願い申し上げます。(費用のお見積りは無料です)
■ at light laboratory 代表 立川敦子 プロフィール
大学では照明工学を専攻していました。
大学卒業後は、ドイツのランプメーカー OSRAM社に入社し、仕事を通じて『光の本質』を徹底的に学ぶことになりました。OSRAM社入社2年後には三菱電機との合弁会社へ出向することになり、三菱電機の優秀なエンジニア陣からも多くのことを教えていただいたのです。ここで習得した『光の本質』が、私の仕事の根源になっています。
さらに数年後、OSRAM社の照明デザイン事業を日本で展開することになり、私がその仕事を担当することになりました。それまでは、照明デザイン(照明計画)というものは、照明器具メーカーが自社の製品をスペックインすることを目的にサービスで行っているのが日本の照明業界では一般的でした。ですから、当時はランプメーカーが照明デザインを行うことを不思議に思われた方が多かったようです。
OSRAM社には、
『我々が販売しているのは“光”である。ランプはそのパッケージにすぎない。故に、ランプメーカーである我々こそが“光”の効果や使い方を利用者に提案する役割を担うべきなのだ。』
というフィロソフィー(理念)があり、それが、ランプメーカーであるOSRAM社が照明デザインを行う根拠になっています。OSRAM社の照明デザイナーを上司に迎え、私自身もドイツの本社へ度々出向きながら「照明デザインを光から発想し、光で空間を構築する」メソッドを学びました。
これが、現在の私の仕事の 『核』 となっています。
【経歴】
1987 工学院大学 電気工学科卒業
1987 オスラム株式会社
・ 光学、産業機器用光源の営業、技術サポート
1989 三菱電機オスラム株式会社創設に伴い同社へ出向
・ 照明デザイン及びコンサルティング業務(提案、設計・監理、編集・出版、講演)
OSRAM社(ドイツ)の「光の本質に基づき光で構築する空間照明デザイン」の哲学と手法を学び、
日本で照明プランやコンサルティングを実践。建築やインテリア、照明のプロの方々への「光の基礎」や「光の活用手法」の
レクチャー、講演など多数。
・ OSRAM 社(ドイツ) 誘電体バリア放電光源開発プロジェクト 日本マーケット担当
2002 エーティー ライト ラボラトリー 設立
【所属団体】
社団法人 照明学会 正会員
社団法人 電気設備学会 正会員
【言語環境】 日本語/英語
【照明設計・監理】
・東京横浜ドイツ学園(1991年 横浜市港北区)
・ラインランドジャパン株式会社 役員室(1992年 港区)
・ライノタイプ ヘル株式会社 ショールーム(1993年 豊島区)
・BUGATTI / ALPINA Showroom ニコルレーシング株式会社(1994年 港区)
・BMW Square BMW Japanコーポレートショールーム(1994年 港区)
・日本テレビ放送網株式会社 本館エントランス(1994年 千代田区)
・おでん「だいこんや」(1994年 世田谷区)
・スイス政府観光局(1995年 港区)
・HYUNDAI-SUNGWOO ski project(1995年 韓国)
・ドイツ連邦共和国大使館 大使公邸ロビー(1997年 港区)
・スポーツクラブ「エスタ」(1997年 横浜市)
・オリオン書房ダイヤモンドシティ・ミュー店(2006年 武蔵村山市)
・HONDA R&D Innovation Lab Tokyo(2017年 港区)
・Yビル エクステリア照明計画(2017年 世田谷区)
・北沢N-Building 共用部&エクステリア照明計画(2019年 世田谷区)
・H様邸-視覚過敏の方のための住宅照明(2021年 香川県高松市)
・H様邸 住宅照明(2022年 愛知県小牧市)
など
【講演・講師】
学校法人 専門学校 東京ビジュアルアーツ 非常勤講師(1995~1999、2003~2019)照明工学、電気工学、電子工学、空間照明デザイン、光環境学 担当
企業向け照明教育の企画、開発、講義
照明、建築、インテリアのプロのための照明講座「光の教室」主宰
一般向け照明セミナーの企画、運営
【記事企画・監修】
上手なライティングレッスン (プラスワンリビング 2002年12月号)
すてきなお宅の部屋別照明計画の知恵 (私の家づくり 2003年11月号)
店舗の照明計画 (積算資料ポケット版 インテリア+ 2006年)
店舗の照明計画 (積算資料ポケット版 店舗+ 2008年)
【寄稿論文】
日常生活における光の感性 (電気設備学会誌 2016年2月号)
高齢者にとっての光 (電気設備学会誌 2017年9月号、第30回 電気設備学会賞 学術部門 資料・総説奨励賞受賞)
LED技術が照明デザインにもたらすもの (電気設備学会誌 2019年1月号)