
2014年12月01日
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昨晩、実は近所に新しく出来た焼肉屋さんに行きました。
そこの売りは何か?といえば、「プレミアム和牛」と書いてあり、全てが「プレミアム和牛」らしいのですが、とにかく分かりにくかったですね。
肉好きで、肉にこだわりがある方は違いが分かるのかもしれませんが、私は肉については素人なので、とにかく違いがわかりませんでした。
申し訳ないのですが、多分ここは潰れます。
とにかく半端なんですよ。
メニューを見ても、どんなものでどの位量があるのかのイメージも湧きません。
そして単価も高い。
さらにいい肉かもしれませんが、出し方がとにかく悪く、なんか家で焼肉を食べているのとさほど変わらない切り方、大きさ。いや、家で食べる以下。
....あ、言い過ぎましたね。
何がいいたいかと言うと、「素人に分かりにくいメニューは、繁盛できない」という事です。
焼肉ではなく、ラーメン屋さんで事例を説明すると...
繁盛してないラーメン屋さんほど、初心者、一般の方が分かるラーメンではなく、上級者、つまりラーメンを食べ歩いているお客が好むラーメンを提供しています。
スープにこだわり、麺にも具材にもこだわり、魚介系だの豚骨系だの沢山のスープを作り、メニューを増やします。
こうなると、たった1杯のラーメンを作るのにかなりの仕込み時間がかかるようになります。その結果、原価もどんどん掛かります。
分かりますよ。一生懸命作る方の気持ち。熱心だからどんどん美味しいスープや麺を作ろうとする気持ち。
やって行けば自分のスキルがどんどん上がるので、商品もどんどんレベルを上げちゃうのです。
そうして原価がどんどんかかってゆく商品を作ってしまう。
これを続けるとどうなるかというと、
「玄人好みのラーメン屋」になります。
さあ、結果出来上がった「玄人好みのラーメン店」。
これ、すごくヤバイんです。
食べログとかネットで調べてきた、単なる普通の人が、評論家をきどって、麺はどうだかこうだか、スープはどうだかこうだか、ネットの投稿とかFacebookに書きまくります。
そんな人たちが、お店に来る多くのお客さんになっちゃいます。
さらに言っておきますが、こういうお客さんって、同じお店に何度も来ないんですよ。
あなたのお店には二度も来ない。
これじゃ、全然儲からない訳ですよ。
一般的な「美味しい」を作ってないから、玄人しか来ない。
客数も少なくなる。原価率も高い。
重要な事は、お店に近い、半径500m~700mに売上の8割を占めるお客さんを大切にし、リピーターを増やす事。
その方をターゲットに商品を考え、サービスをしないといけません。
玄人気取りのオタクを相手にしちゃダメ。
商売は、何回も来店してくれることで、その人から得られる収益が増えていくもの。
たった1回しか来ない人を相手に商売をしていては、観光地など特殊な環境でもない限り、売上はあがりません。
商売は、玄人を相手にするのではなく、一般的な考えの「初心者」を相手にすべき。
さらに、お店の商圏の周りの「初心者のお客様」を大切にすべきです。
決して
「繁盛店にしたい、そのためにはネットで話題になる商品を作らないと...」
ではないです。
私の集客提案でも、そうした提案をする事はありません。
何かやって、その場でお客さんが沢山来ても、結局継続しないと潰れます。
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