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生成と多重視点(マルチ・パースペクティブ)の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十四回(中世編6)
※ こちらは対面講義のご案内となります。オンライン講義については、こちらをご覧ください。
概要
この講義では、様々な「視点」(パースペクティブ)とその切り替えを鍵に、日本仏教の思想について考えてみたいと思います。
例えば真言密教と空海、専修念仏と法然などが分かりやすいですが、我々はしばしば、個別の仏教思想と僧個人の密接な繋がりを前提に仏教の歴史を考えます。しかし、それこそ真言密教を空海の思索や内面の産物とするように、それぞれの思想を個々の僧に還元してよいか疑問は尽きません。
それは、決して歴史的な「視点」ではなく、むしろ近代の我々が考案した思想史の「視点」なのではないでしょうか?詳しくは講義内で紹介しますが、そのような我々の近代の「視点」を打ち砕く歴史的な物証は、既に多数発見されています。
したがって、むしろ次のように考えるべきかも知れません。
奈良・平安から江戸・明治までの日本仏教の歴史をふりかえるに、それまでにない斬新な仏教理解が登場する背景として、常に僧達の「多重視点」(マルチ・ペースペクティブ)が存在しました。その「多重視点」の交差から、真言密教も、天台本覚思想も、専修念仏も、純粋禅も生成してきました。
(あるいは、我々の「多重視点」も交差し、新たな仏教の理解を生成し続けているのかも知れません。)
僧達の「多重視点」がもっとも鮮明に観察できる事象がなにかといえば、彼らの間の「論義」「談義」、広義の「論争」でしょう。インドや中国、チベットと同じく、日本の仏教にも長い論争の歴史があります。それは奈良から平安時代の初めにかけて輸入された「空有の諍論」に始まり、中世の諸宗の組織的で洗練された論義の伝統、そして近世のキリスト教を対象とする異端論争へつながっていきます。
この講義では、上に述べた「視点」や「多重視点」をキーワードに日本仏教の論争の歴史を概観し、その思想の生成の局面についてお話します。
最後に、ポイントとなる日本仏教史の論争を紹介しておくと次の通りです。
①奈良末から平安初期にかけての教学論争「諍論」(徳一、空海、最澄、安然が関わった論争)
②鎌倉~南北朝期の問答「論義」
③室町~江戸期の諸宗教の論争「宗論」(キリスト教を相手とする論争)
担当講師
亀山隆彦(龍谷大学非常勤講師、京都大学研究員)
参考図書
春日直樹編『現実批判の人類学―新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、2011年)
楠淳證『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究』(法蔵館、2019年)
楠淳證他編『日本仏教と論議(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書)』(法蔵館、2020年)
末木文美士『日本仏教史 思想史としてのアプローチ』 (新潮文庫、1996年)
智山勧学会編『論義の研究』(青史出版、2000年)
蓑輪顕量『日本仏教の教理形成―法会における唱導と論義の研究』(大蔵出版、2009年)
師茂樹『論理と歴史 東アジア仏教論理学の形成と展開』(ナカニシヤ出版、2015年)
エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ『食人の形而上学: ポスト構造主義的人類学への道』(洛北出版、2015年)
マリリン・ストラザーン『部分的つながり』(叢書人類学の転回、水声社、2015年)
マルティン・レップ編『問答と論争の仏教―宗教的コミュニケーションの射程』(法蔵館、2012年)
学割
当日学生証をお持ちの方には、①半額(一人1,000円)もしくは②友割(三人まで1,000円)を適用します。「当日現地払い」でご予約いただき、当日受付でお申し出ください(人数把握の都合上、友割の場合も全員ご予約ください)。
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2,000yen(incl. tax)〜
【オンライン講義】生成と多重視点の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十四回(中世編6)
※ こちらはオンライン講義のご案内となります。

概要
この講義では、様々な「視点」(パースペクティブ)とその切り替えを鍵に、日本仏教の思想について考えてみたいと思います。
例えば真言密教と空海、専修念仏と法然などが分かりやすいですが、我々はしばしば、個別の仏教思想と僧個人の密接な繋がりを前提に仏教の歴史を考えます。しかし、それこそ真言密教を空海の思索や内面の産物とするように、それぞれの思想を個々の僧に還元してよいか疑問は尽きません。
それは、決して歴史的な「視点」ではなく、むしろ近代の我々が考案した思想史の「視点」なのではないでしょうか?詳しくは講義内で紹介しますが、そのような我々の近代の「視点」を打ち砕く歴史的な物証は、既に多数発見されています。
したがって、むしろ次のように考えるべきかも知れません。
奈良・平安から江戸・明治までの日本仏教の歴史をふりかえるに、それまでにない斬新な仏教理解が登場する背景として、常に僧達の「多重視点」(マルチ・ペースペクティブ)が存在しました。その「多重視点」の交差から、真言密教も、天台本覚思想も、専修念仏も、純粋禅も生成してきました。
(あるいは、我々の「多重視点」も交差し、新たな仏教の理解を生成し続けているのかも知れません。)
僧達の「多重視点」がもっとも鮮明に観察できる事象がなにかといえば、彼らの間の「論義」「談義」、広義の「論争」でしょう。インドや中国、チベットと同じく、日本の仏教にも長い論争の歴史があります。それは奈良から平安時代の初めにかけて輸入された「空有の諍論」に始まり、中世の諸宗の組織的で洗練された論義の伝統、そして近世のキリスト教を対象とする異端論争へつながっていきます。
この講義では、上に述べた「視点」や「多重視点」をキーワードに日本仏教の論争の歴史を概観し、その思想の生成の局面についてお話します。
最後に、ポイントとなる日本仏教史の論争を紹介しておくと次の通りです。

①奈良末から平安初期にかけての教学論争「諍論」(徳一、空海、最澄、安然が関わった論争)
②鎌倉~南北朝期の問答「論義」
③室町~江戸期の諸宗教の論争「宗論」(キリスト教を相手とする論争)

担当講師
亀山隆彦(龍谷大学非常勤講師、京都大学研究員)

参考図書
春日直樹編『現実批判の人類学―新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、2011年)
楠淳證『貞慶撰『唯識論尋思鈔』の研究』(法蔵館、2019年)
楠淳證他編『日本仏教と論議(龍谷大学アジア仏教文化研究叢書)』(法蔵館、2020年)
末木文美士『日本仏教史 思想史としてのアプローチ』 (新潮文庫、1996年)
智山勧学会編『論義の研究』(青史出版、2000年)
蓑輪顕量『日本仏教の教理形成―法会における唱導と論義の研究』(大蔵出版、2009年)
師茂樹『論理と歴史 東アジア仏教論理学の形成と展開』(ナカニシヤ出版、2015年)
エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ『食人の形而上学: ポスト構造主義的人類学への道』(洛北出版、2015年)
マリリン・ストラザーン『部分的つながり』(叢書人類学の転回、水声社、2015年)
マルティン・レップ編『問答と論争の仏教―宗教的コミュニケーションの射程』(法蔵館、2012年)
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1,000yen(incl. tax)〜
『成唯識論』を読む(講師:師茂樹)第5〜9回
上七軒文庫・新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン(2020年5月17日) に基づき、上七軒文庫での聴講(オンラインではない対面の聴講)は、当面の間、5名までとします。オンライン講義については、以下のサイトをご利用ください。
オンライン講義(第7回):https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ez6z1111225.html
オンライン講義(第8回):https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/018cge11112rj.html
オンライン講義(第9回):https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ajfp11112yp.html
概要
『成唯識論』(じょうゆいしきろん)は、唯識思想を大成したとされる世親(ヴァスバンドゥ)の『唯識三十頌』に対する注釈書を、三蔵法師・玄奘(602-664)が編集・翻訳したとされる文献です。冒頭(第1〜2巻)で我(アートマン)と法(ダルマ)の実在を主張する諸説を徹底的に批判したあと、唯識思想の大きな特徴である八識説、すなわちアーラヤ識(第2〜4巻)、マナ識(第4〜5巻)、六識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)と煩悩などの心所法(第5〜7巻)について説明されます。続いて、あらゆるものが識を離れないこと(一切唯識)について説明され(第7〜8巻)、空思想の唯識思想的説明である三性・三無性説が説かれます(第8〜9巻)。そして最後の第10巻では、修行の階梯が明らかにされます。
東アジアにおける唯識思想はこの『成唯識論』の注釈・解釈を中心に発展しました。前近代の日本仏教において大きな勢力を持っていた興福寺が、根本聖典の一つとしていたことでも知られています。東アジア仏教、日本仏教を考える上で大変重要な文献です。
これほど重要なテキストでありながら、現在のところ『成唯識論』を手軽に読めるような状況ではありません。本講義は、『成唯識論』の通読を試みるものです(したがって、全何回になるかはわかりません)。あまり細かい議論を追いかけることはせず、最後までたどり着くことを目指します。
※ テキストは講師が用意します。
参考文献
佐伯定胤校『新導成唯識論』(法隆寺)
岩田教圓編『仏教大系 成唯識論 会本』(中山書房仏書林)
太田久紀『成唯識論要講 護法正義を中心として』第1〜4巻(中山書房仏書林、1999〜2000年) ※『成唯識論』の重要部分を中心に解説。
廣澤隆之『『唯識三十頌』を読む』(大正大学出版会、2005年) ※『成唯識論』の元となった『唯識三十頌』を解説。
学割
当日学生証をお持ちの方には、①半額(一人1,000円)もしくは②友割(三人まで1,000円)を適用します。「当日現地払い」でご予約いただき、当日受付でお申し出ください(人数把握の都合上、友割の場合も全員ご予約ください)。
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2,000yen(incl. tax)〜
『五輪九字明秘密釈』を読む 第2回
※ こちらは対面講義のご案内となります。オンライン講義については、PassMarketをご覧ください。
概要
 院政期を代表する真言密教僧、覚鑁(1095~1144)には既にまとまった研究がいくつも存在するが、それらは等しくある研究課題を克服できないままと考える。日本仏教史であれ真言密教史であれ、従来の研究は常に覚鑁を一つないし複数の思想潮流の「中途」に位置付け、その観点からしか同僧とその思想の意義を分析してこなかった。
 具体例をいくつか挙げておくと、覚鑁は空海没後、荒廃の極みにあった高野山と真言教学を「復興」し、後の真言宗隆盛の礎を作ったと先ず主張される。あるいは鎌倉中期の頼瑜(1226~1304)に先んじて、後の新義真言教学の基礎を樹立したともいわれる。さらに平安「旧」仏教から鎌倉「新」仏教への転換期に生き、それらの橋渡し役となる、法然や親鸞にとっての先駆の役割を果たしたと説かれることもある。今日の古義と新義の両真言宗、あるいは鎌倉「新」仏教を目的地とする道程の途中に、覚鑁のための場が設けられてきた。
 フランスの哲学者であるルイ・アルチュセール(1918~1990)の言葉を借りれば、覚鑁は常に「目的地」を想定し「前未来形」で書かれる歴史の中で解釈され、その外に出ることは稀であった。このような「目的論的」(teleological)な理解から覚鑁とその言葉を解放し、同僧の思想の全体性・体系性を回復することこそが、本講義の最終的な目標である。
 具体的には平安末期の日本仏教界と真言密教の状況を細かく把握した上で、覚鑁の主著ともいわれる『五輪九字明秘密釈』の読解を試みる。『五輪九字明秘密釈』は、非常に複雑な構造を有す文献でありながら、例えばその「密教浄土教」的な主張ばかり強調される等、総体として本書を読む試みはほとんどなされてこなかった。本講義では、まさにこの『五輪九字明秘密釈』を総体として読み、その中に隠された体系を解明すると共に、覚鑁の言葉や思考を規定していただろう深層の「規範」(paradigm)についても分析したい。

担当講師
亀山隆彦(龍谷大学非常勤講師、京都大学研究員)

参考文献
那須政隆『五輪九字秘釈の研究』(『那須政隆著作集』4巻所収、1997年、法藏館)
Hendrik van der Veere, A Study into the Thought of Kogyo Daishi Kakuban: With a Translation of His Gorin Kuji Myo Himitsushaku (2000年、Hotei Publishing)
勝又俊教『興教大師の生涯と思想』(1992年、山喜房仏書林)
櫛田良洪『覚鑁の研究』(1978年、吉川弘文館)
櫛田良洪『真言密教成立過程の研究』(1964年、山喜房仏書林)
松崎惠水『平安密教の研究 : 興教大師覚鑁を中心として』(2002年、吉川弘文館)
苫米地誠一『平安期の真言教学と密教浄土教』(『平安期真言密教の研究』第2部、2008年、ノンブル社)
藤井佐美『真言系唱導説話の研究:付・翻刻 仁和寺所蔵『真言宗打聞集』(2008年、三弥井書店)
ルイ・アルチュセール著/河野健二、田村俶、西川長夫訳『マルクスのために』(平凡社ライブラリー61、1994年、平凡社)
今村仁司『アルチュセール全哲学』(講談社学術文庫1839、2007年、講談社)
今村仁司『アルチュセールの思想:歴史と認識』(講談社学術文庫1089、1993年、講談社)
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【オンライン講義】『五輪九字明秘密釈』を読む 第2回
こちら、オンライン講義のご案内になります。

概要
 院政期を代表する真言密教僧、覚鑁(1095~1144)には既にまとまった研究がいくつも存在するが、それらは等しくある研究課題を克服できないままと考える。日本仏教史であれ真言密教史であれ、従来の研究は常に覚鑁を一つないし複数の思想潮流の「中途」に位置付け、その観点からしか同僧とその思想の意義を分析してこなかった。
 具体例をいくつか挙げておくと、覚鑁は空海没後、荒廃の極みにあった高野山と真言教学を「復興」し、後の真言宗隆盛の礎を作ったと先ず主張される。あるいは鎌倉中期の頼瑜(1226~1304)に先んじて、後の新義真言教学の基礎を樹立したともいわれる。さらに平安「旧」仏教から鎌倉「新」仏教への転換期に生き、それらの橋渡し役となる、法然や親鸞にとっての先駆の役割を果たしたと説かれることもある。今日の古義と新義の両真言宗、あるいは鎌倉「新」仏教を目的地とする道程の途中に、覚鑁のための場が設けられてきた。
 フランスの哲学者であるルイ・アルチュセール(1918~1990)の言葉を借りれば、覚鑁は常に「目的地」を想定し「前未来形」で書かれる歴史の中で解釈され、その外に出ることは稀であった。このような「目的論的」(teleological)な理解から覚鑁とその言葉を解放し、同僧の思想の全体性・体系性を回復することこそが、本講義の最終的な目標である。
 具体的には平安末期の日本仏教界と真言密教の状況を細かく把握した上で、覚鑁の主著ともいわれる『五輪九字明秘密釈』の読解を試みる。『五輪九字明秘密釈』は、非常に複雑な構造を有す文献でありながら、例えばその「密教浄土教」的な主張ばかり強調される等、総体として本書を読む試みはほとんどなされてこなかった。本講義では、まさにこの『五輪九字明秘密釈』を総体として読み、その中に隠された体系を解明すると共に、覚鑁の言葉や思考を規定していただろう深層の「規範」(paradigm)についても分析したい。

担当講師
亀山隆彦(龍谷大学非常勤講師、京都大学研究員)

参考文献
那須政隆『五輪九字秘釈の研究』(『那須政隆著作集』4巻所収、1997年、法藏館)
Hendrik van der Veere, A Study into the Thought of Kogyo Daishi Kakuban: With a Translation of His Gorin Kuji Myo Himitsushaku (2000年、Hotei Publishing)
勝又俊教『興教大師の生涯と思想』(1992年、山喜房仏書林)
櫛田良洪『覚鑁の研究』(1978年、吉川弘文館)
櫛田良洪『真言密教成立過程の研究』(1964年、山喜房仏書林)
松崎惠水『平安密教の研究 : 興教大師覚鑁を中心として』(2002年、吉川弘文館)
苫米地誠一『平安期の真言教学と密教浄土教』(『平安期真言密教の研究』第2部、2008年、ノンブル社)
藤井佐美『真言系唱導説話の研究:付・翻刻 仁和寺所蔵『真言宗打聞集』(2008年、三弥井書店)
ルイ・アルチュセール著/河野健二、田村俶、西川長夫訳『マルクスのために』(平凡社ライブラリー61、1994年、平凡社)
今村仁司『アルチュセール全哲学』(講談社学術文庫1839、2007年、講談社)
今村仁司『アルチュセールの思想:歴史と認識』(講談社学術文庫1089、1993年、講談社)
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深読みの楽しみ:新しい「古典」の発見②「行きて帰らざる物語—古典文学研究者が読む『星界の紋章』・『星界の戦旗』—」
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講義概要
森岡浩之『星界の紋章』とその続編である『星界の戦旗』は、アーヴという架空の種族と人類が宇宙の覇権を巡って戦う最終戦争のさなかに繰り広げられる主人公たちの冒険を描いたSF小説である。この作品は「アーヴ語」という作者が独自に創り出した架空言語やファーズと呼ばれる「平面宇宙」なる空間の存在など独自の世界観を持っており、その中で繰り広げられる主人公の少年とヒロインの少女の冒険活劇として読むだけでもSF小説として楽しむことができるだろう。
この講義では、SF小説としている評価されているこの作品を「神話」を軸に読み解いてみたい。この「星界」シリーズの世界観の根底には、「(日本)神話」が存在する。人類と敵対するアーヴは作中では明言されないものの「日本民族」の末裔とされ、彼らの話すアーヴ語も「日本語」を祖とするものとされるなど(日本)神話のモチーフは作品の随所に登場しており、「(日本)神話」がこの作品の重要なファクターになっている。さらに、この作品の物語そのものが「神話」として読み解くことができる。主人公たちの冒険だけではなく、世界像の根幹をなしているアーヴという種族の成り立ちや人類との戦争などの物語の世界構造自体が「神話」と相似形を描いている。「神話」という視点からこの作品を読み解いた時にどのような「神話」世界が立ち現れるのか考えてみたい。
※ この講義ではあらすじなどの解説は最低限に止まります。また、『星界』シリーズにはアニメ版やマンガ版がありますが、本講義では原作小説を取り扱います。
この講義では以下の作品を取り扱います。
森岡浩之『星界の紋章』 1~3
同『星界の戦旗』1~6
同『星界の断章』1・2 ・3
講師
柏原康人
シリーズ概要
講義シリーズ「深読みの楽しみ:新しい「古典」の発見」は、現代の小説・マンガ・映画作品等を「深読み」することを通じて、新しい読み方・鑑賞のしかたを提案するとともに、古典作品にも通ずる普遍的な智慧や芸術性を読み取ろうという試みです。
学割
当日学生証をお持ちの方には、①半額(一人1,000円)もしくは②友割(三人まで1,000円)を適用します。「当日現地払い」でご予約いただき、当日受付でお申し出ください(人数把握の都合上、友割の場合も全員ご予約ください)。
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カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇「百五〇年の孤独」 「ジェノサイドハート」 梅沢和木
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深読みの楽しみ:新しい「古典」の発見③「ヒーローたちの苦悩と「解脱」―仏教学者が観た『アベンジャーズ/エンドゲーム』―」
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講義概要
 優れた力と人並みはずれた勇気で困難を乗り越える「ヒーロー」。彼らの劇的な冒険を描く一連の作品が、いわゆるアメリカン・コミックスの代表カテゴリーであることは改めて指摘するまでもない。ゆうに一〇〇年を越える歴史の中で「スーパーマン」「バットマン」「スパイダーマン」「キャプテン・アメリカ」そして「アイアンマン」といった多彩なヒーローが誕生し、彼らの波瀾万丈の物語が多くの人々を魅了してきた。
 また、近年はジャンルの成熟に伴って、エンターテインメントとしての魅力は維持しながらもジェンダーやエスニシティのような社会的問題に切り込む、さらに「ヒーロー」自身の実存のような哲学的主題を問い詰める意欲作も増えている。それら作品の中で、ヒーローはしばしば、優れた力を持つが故に大きな苦しみを引き受けなければならない存在として描写され、その姿は冒険活劇の主人公というより、どちらかというと「聖人伝」(hagiography)の登場人物を思い起こさせる。
 この講義では、そういった「意欲作」の中でも最新の部類に入るだろう『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に注目し、劇中で描かれるヒーロー達の受苦について考察を試みる。なかでも、主人公であるアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)の苦悩とそこからの解放を分析し、それが広く仏教的にも重要なメッセージを持つことを論じてみたい。

※ 本講義は、以下の作品・参考文献を予習していることが前提となります。講義中に作品を上映することはありません。

●『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督、2019年)

参考作品
〇『アベンジャーズ』(ジョス・ウェドン監督、2012年)
〇『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(ジョス・ウェドン監督、2015年)
〇『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督、2018年)


講師
亀山 隆彦(京都大学研究員、龍谷大学非常勤講師)

シリーズ概要
講義シリーズ「深読みの楽しみ:新しい「古典」の発見」は、現代の小説・マンガ・映画作品等を「深読み」することを通じて、新しい読み方・鑑賞のしかたを提案するとともに、古典作品にも通ずる普遍的な智慧や芸術性を読み取ろうという試みです。

メインイメージ
カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇「百五〇年の孤独」 「ジェノサイドハート」 梅沢和木
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2,000yen(incl. tax)〜
絵本と紙芝居の読み聞かせ(井上歳二)2020年4〜9月
絵本は人を笑顔にします。笑顔は人を幸せにします。絵本で、世界中の人たちを笑顔にしたいと思っています。紙芝居の日本昔話には、昔の人たちが伝えたかった教えがあります。昔なつかしい京町家で、絵本ライブを楽しんでください。
このイベントは無料イベントです。
上七軒文庫には駐輪場がございませんので、自転車でのご来場はお控えください。
上七軒文庫は、明治期に建てられた古い町家ですので、空調やバリアフリーなどの設備面で不十分な点もあるかと思います。ご参加の際にはその点をご考慮いただければ幸いです。
日程
4月18日(土)13:00-14:00(中止とします)
5月2日(土)13:00-14:00(中止とします)
5月23日(土)13:00-14:00
6月13日(土)13:00-14:00
6月27日(土)13:00-14:00
7月11日(土)13:00-14:00
7月25日(土)13:00-14:00
8月8日(土)13:00-14:00
8月29日(土)13:00-14:00
9月12日(土)13:00-14:00
9月26日(土)13:00-14:00
予約なしでも参加できますが、人数把握のため、ご予約いただけるとありがたいです。
講師プロフィール
少林寺拳法の「絵本で広げよう金剛禅プロジェクト」 に触発され、2017年から絵本ライブの活動を始める。現在、京都市内各所で絵本ライブを行なっている。
参考文献
井上歳二『絵本と子ども達』(Murata Publisher、2018年)
井上歳二『おじいちゃん、おばあちゃんへの絵本ライブ』(Murata Publisher、2019年)
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京都市上京区末之口町448-15
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