【「最低野郎が抜け抜けとCMに出やがって！」１週間で放送中止に 】

日清食品カップヌードルのＣＭが放送中止となったことが、話題になっていますね。

いくつかの記事を読みましたが、フリーアナウンサーの長谷川豊さんのご意見は、いつもながら斬れ味抜群です。

http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/tag/%E6%97%A5%E6%B8%85CM

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うちにはTVがないので私はこのCMを観たことがなく、CM自体についての感想はありませんが、

Googleが発表した生産性に関する研究結果と照らし合わせてみると、非常に興味深く感じます。

＜参照記事＞

❖現代ビジネス 3月10日(木)13時1分配信

『グーグルが突きとめた！社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ　プロジェクト・アリストテレスの全貌』

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160310-00048137-gendaibiz-bus_all&p=1

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【 Googleの専門家集団が導き出した、生産性を高める唯一の方法とは？ 】

Google が数年をかけて行った “プロジェクト・アリストテレス”では

生産性を高める唯一の方法とは

“リーダーシップ”でも“チームの編成方法”でも“チーム内のルール決め”でもなく、

「心理的安全性」であると結論づけられました。

～ 参照記事より ～

「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安を、チームのメンバーから払拭する。

心理学の専門用語では「心理的安全性（psychological safety）」と呼ばれる安らかな雰囲気をチーム内に育めるかどうかが、成功の鍵なのだという。

＜引用ここまで＞

Googleが統計分析や心理学、社会学の専門家を集めて行った研究結果を参考にすると、

今回の日清の判断は、日本全体の「心理的安全性」の低さを受けてのものと言えましょう。

私達は常に「完璧であること、間違いを犯さないこと、他者に迷惑を掛けないこと」を求められていると感じ、そうなる努力を惜しみません。

もちろん、それは「より良くなりたい」という人間の本来の欲求であり、素晴らしいものです。

ただそこにあまりにも価値を置きすぎると、

“100点を取れない自分”に対する強烈な自己卑下の意識や

“そうでない人”に対する排他的言動が生まれ、

それが結果的にチーム全体の生産性を低下させます。

「ダメな自分を見せたら、排除される」という怖れが

個々の Life Flow も 全体のLife Flow も止めてしまうからです。

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【 放送中止に追い込んだのは、世間の声ではない 】

Life Flow を止めるものは、“怖れ”です。

同時に、人間が生き延びるためには“怖れ”の感覚は必要不可欠です。

問題は、自分の内側に存在する“怖れ”に無自覚であること。

一人ひとりの怖れが無意識のうちに共鳴すると、手に負えないモンスターに変身します。

日清のあのCMをつくった人たちは「視聴者からの批判は想定していた」そうです。

日清は世論に負けたのではなく

社内の“怖れ”の意識の根深さに負けたように、私には見えます。

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【 “私はここにいていいんだ”という安心感が、Life Flow の源 】

「心理的安全性」とは

「“ダメな自分を見せても、ここには自分の居場所がある”という感覚」とも言い換えられます。

「在りのままを受け容れる」というのは、

「努力しないでいい」「好き勝手に振る舞っていい」こととは、本質的に違います。

「みんな自分なりに精一杯やろうとしているんだ」という信頼感

「それでも、望んだとおりの現実が起こらないこともある。だから、助け合おう」という共同体意識

「ダメなことは、ダメ。そう言っても言われても、つながりは切れない」という安心感

チームがこれらの感覚を共有している場であることが、「心理的安全性」を育みます。

“ここは私の居場所だ”と感じる時、人は周りの役に立ちたいと自然に望むものなのです。

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【 「心理的安全性」と Life Flow の共通理解が、組織力をボトムアップする 】

生産力の高い組織のベースには「心理的安全性」があり、

「心理的安全性」が共有された組織には、一人ひとりの Life Flow が流れています。

Life Flow の考えに共鳴してくださるリーダーや組織が増えれば、鬱や自死の数は必ず減ります。

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