2016年5月13日
埼玉育ちの母は東京の大学で父と知り合い、
当時米国領だった沖縄にパスポートでお嫁に来た。
9歳で父を亡くし、女手一つで育ててきたおばあちゃんが
「娘を外国にやるなんて」と泣くのを
「私は綺麗な海のそばで生きていきたいの」と説得したという。
・・・でも、沖縄の港に着いた時、上陸許可証を忘れたことが判り
「許可証がないと、陸には上げられない」と制した係の人に
「私は沖縄の子どもたちに人生を捧げるために来たのです!」と泣き落としをしたと。。。
私にとって母は、美しいけれど
わがままで、人の気持ちを考えない発言をする人。
小さな頃から母に反発ばかりしてきた。
これまでに母に言われたことを振り返ってみると
「そんなこと、娘に言うかねぇ~」と思うものが多々あるけれど
今は全部、笑い話だ。
息子が私のもとを離れ、沖縄で過ごした4年半の間
母は毎日毎日、彼のためにごはんを作り
父と一緒に、全ての面倒を見てくれた。
気のムラが激しいから、よくぶつかっていたらしい。
息子から「お前の母親、なんとかしろよ!」とクレームの電話が入ったこともある。
22歳で、言葉も通じない沖縄に来て
さぞや心細かったろうな…と思うけれど、本人は
「毎日仕事終わってから海に行って、お父さんが迎えに来てくれたの」と明るくノロケる。
小学校の教師をしながら3人の子どもを育て、今は6人の孫のおばあちゃんだけど
今もスタイルが良く、美人で、父の自慢だ。
(父のケータイの待ち受けは、ブロマイドのような母の若い頃の写真。弟は見るたび爆笑w)
天真爛漫で
ひとりの人にずっと愛されて
ダメなところも、許されてしまう。
女性としても、母親としても
私は全然かなわない。
でもきっと、苦労を苦労と思わない天然さと
人が大好きなところは、母からもらった大きなギフトだ。
お母さん、ありがとう。
いつまでも、幸せでいてください。
月 定休日
火 13:00 - 23:59
水 00:00 - 23:59
木 00:00 - 23:59
金 定休日
土 定休日
日 定休日