<早割> 防災・災害対策オンラインセミナー「いのちと尊厳を守るために知っておきたいこと」
2024年1月1日の能登半島地震から9か月。その間も他の地域での大きな地震や豪雨・台風の被害など、私たちの周りでは自然災害が続いています。災害が起こった時、自分と自分の周りの人たちの命と尊厳、生活を守るために何ができるのか、考えてみませんか。
「もし自分が被災したら?」「能登半島地震では実際何が起こっていたの?」「ペットを連れてどうやって避難すればいい?」「医療従事者として何かできることはないか」「日頃から何を準備したらいいの?」
このセミナーでは、災害・医療の知識と経験が豊富な先生方に『知っておきたいこと』をお話いただきます。この機会にぜひ、防災・災害対策に関する情報を得て、皆様の今後に活かしていただければ幸いです。
**利益の一部を能登の災害復興のために寄付させていただきます**
日 時:2025年1月12日(日)・1月19日(日) 10時~
対 象:医療・健康に従事する専門家、防災対策やペット防災に興味のある方
参加費:早割5,500円(2024/11/11受付分まで) 一般6,600円、学生3,300円(30名限定)
*zoomによるオンラインのウェビナー、60日間のアーカイブ配信あり
*決済に進むと日程表示が1月12日のみ表示されますが、1月12日と19日の両日のセミナーです。
1日ごとの参加は設定しておりませんのでご了承ください
*申し込み最終締め切りは 2025年1月9日(木)18時です
セッション1 1月12日(日)10:00~11:30
「備えあっても憂いあり-医療従事者としての災害への備え-」
古家信介教授(関西医療大学)
セッション2 1月12(日)11:45~13:15
「被災者として、医療従事者として、行政医療職として、伝えたい事
〜被災当事者として見えた医療福祉保健的課題とは〜」
奥佐千恵先生(珠洲市職員)
セッション3 1月19日(日)10:00~11:00
「能登半島地震におけるペット支援の実際と減災対策」
西村裕子先生(ひとtoペット)
セッション4 1月19日(日)11:15~12:45
「人権・尊厳をまもる避難所環境を考える」
石井美恵子教授(国際医療福祉大学大学院)
◆セミナー申し込みの最終締め切りは2025年1月9日(木)18時です。アーカイブのみご視聴の場合も締め切り日時は同様です。
◆セミナーの参加用URLとセミナー資料は、ご登録いただいたメールアドレスへ2日前までにお送りします。
◆領収書(無記名)はセミナー後にダウンロード用のURLをお送りします。
◆アーカイブの視聴URLはセミナー後、準備が整い次第お送りします。
【講演内容と講師ご略歴】
1「備えあっても憂いありー医療従事者としての災害への備えー」
災害というと、多くの方は地震、特に南海トラフ大地震などを連想しますが、災害はそれだけではありません。今回はDMATの活動を中心に、災害への備えや医療従事者・医療機関としての災害時の活動について話します。
講師:古家信介
平成20年 京都府立医科大学卒業
平成20年 国立病院機構香川小児病院初期研修医
平成22年 国立病院機構香川小児病院小児科専修医
平成25年 国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター救命救急センター医員
平成26年 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター医員
平成29年 市立豊中病院小児科レジデント
平成30年 大阪市立総合医療センター救命救急センター医長
令和2年 関西医療大学保健医療学部教授
2「被災者として、医療従事者として、行政医療職として、伝えたい事
~被災当事者として見えた医療福祉保健的課題とは〜」
6年1月1日、最大震度7の震災が石川県能登半島を襲った。私が住む珠洲市は、地震、津波、火災、土砂崩れによる甚大な被害に見舞われ、発災後8カ月が経過しても未だライフラインが完全復旧していない状況にある。今回、個人として発災直後からの避難所における医療活動と長期にわたる避難所生活、そして現職において医療保険福祉の災害対応や復旧、復興に携わる中で見えてきた課題や問題点について、提示したい。いざという時に必要な備えは、物資(モノ)だけではない。自分の命を守るため(自助)、そばにある大切な命を守るため(互助)に、大切な行動と判断とは何なのか。必要な知識の備えを共有したい。
講師:奥佐千恵(珠洲市職員)
理学療法士、医療的ケア児コーディネーター、福祉住環境コーディネーター
2001年 やわたメディカルセンター入職
2003年 珠洲市総合病院入職 リハビリテーション科 主任理学療法士
2023年 珠洲市福祉課異動 健康増進センター 主任理学療法士
3「能登半島地震におけるペット支援の実際と減災対策」
日本におけるペット飼育世帯は、全世帯数の約3分の1であり、現在犬猫の飼育頭数は、15歳未満人口を越えている。医療職として被災地に関わる際、被災者の傍らに「ペットがいる」という場面に遭遇することは、少なくない。また長期的な支援となると、仮設住宅でのペットトラブルや公衆衛生の悪化など様々な問題に遭遇することもあるかと考える。そうしたことに医療職としてどう対応するのか、法的なペットの位置づけや、今回の能登半島地震でのペット支援の現状を含めてお伝えします。
講師:西村裕子(ひと to ペット)
資格:修士(災害医療)/看護師(医療的ケア指導員、ストレスチェック実施者)/愛玩動物看護師(RECOVER BLS&ACSL/JDA公認トリマー)/まちの減災ナース指導員/災害支援動物危機管理士®/防災士
1997年~動物病院にて動物看護業務を約7年経験
2007年 山口県立衛生看護学院卒業 人の看護師免許取得
2007年~市立総合病院 看護部など約6年ひとの看護師を経験、2014年~学校法人にて動物看護師の育成
2016年~関東への上京を機に、獣医療、人医療両方のフリーランス講師として活動
2018年~現在 千葉科学大学 動物危機管理教育研究センター 上席研究員
2019年~現在 同大学 危機管理学部 非常勤講師/動物看護師の災害支援チーム「動物支援ナース」設立(ペット同行避難の啓発や被災地支援など)
2021年 国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 災害医療修士取得
2022年~現在 一般社団法人 ひとtoペット 設立 危機管理セミナーの実施やBCP作成支援など
2023年 愛玩動物看護師(国家資格)免許取得
2024年~現在 東亜大学 医療学部 医療工学科 獣医看護学コース 非常勤講師
4 「人権・尊厳をまもる避難所環境を考える」
令和6年能登半島地震では、ピーク時には3万人を超える避難者が避難所等での生活を余儀なくされ我慢を強いられる生活が続いた。イタリアでは、Well-beingの語源であるベネッセレ(よく居る)という概念が避難所の設営・運営にあたる人々に共有され、被災者を幸せにすることを目的として支援活動が行われる。日本とイタリアの避難所対応について比較を行い、日本の人権意識の課題についても考察する。
講師:石井美恵子
国際医療福祉大学大学院 保健医療学専攻 災害医療分野 教授
国際医療福祉大学災害保健医療研究センター 副センター長
〔プロフィール〕
医学博士(富山大学大学院医学薬学教育部 危機管理医学・医療安全学)
北里大学病院救命救急センター、北里大学等に勤務し2018年より現職
1995年米国で危機管理システムや災害医療を学び、災害教育や災害時の医療支援活動に従事。
〔主な社会活動〕
日本災害医学会理事、避難所・避難生活学会理事、外務省女性参画推進室女性・平和・安全保障に関する行動計画評価委員
東京都防災会議委員、東京都石油コンビナート等防災本部委員、日経WOMAN「ウーマ ン・オブ・ザ・イヤー2012」大賞受賞