鬼海弘雄写真展「ポギーとプレコグの愛した鬼海弘雄」
「今度ブルータスでポギーってひと撮ることになったんだよ。知ってる?ポギー」
鬼海さんにそう言われたのは2017年のことでした。そのときに鬼海さんが撮ったポギーさんの写真は、先日、アメリカの出版社RIZZOLI から発刊された『POGGYSTYLE』でも、プロフィール写真として使われています。
浅草へ通い、気になる人がいれば声をかけて浅草寺の朱色の壁を背景にフィルム1本分の写真を撮る。鬼海さんはそれを45年間続けました。その作品の被写体は、鬼海さんを魅了した浅草の人であり、その人たちを通して垣間見える浅草という街そのものでした。現在では、写真界はもちろん、現代美術の分野からも熱視線を浴びています。
そんな鬼海さんと縁が深く、自身も鬼海ファンを公言するポギーさんにご協力をいただき、プレコグ・ギャラリーでは、8月20日より鬼海弘雄写真展「ポギーとプレコグの愛した鬼海弘雄」を開催することになりました。本展では、ポギーさんと安藤がそれぞれお気に入りの鬼海作品をセレクトし紹介。作品はすべて鬼海弘雄さんが生前に自らの手で焼いたヴィンテージプリントです。
多くの写真家がプリンターと呼ばれる専門家にプリントを任せる中、鬼海さんは自らの手で作品を仕上げることにこだわりました。そのため、自らの手で焼かれた作品は、今後ますます評価を高めることになると思います。この機会に、ぜひ、その美しく文学的な作品群をご覧ください。
【会期】2025年8月20日(水)〜24日(日)
【時間】13:00〜18:00 *完全予約制
【場所】プレコグ・ギャラリー(東京都渋谷区渋谷1-3-18 ビラ・モデルナB203)
※お一人1回のご予約でお願いいたします。会場の都合上、同伴者は一名まででお願いいたします。
※ご都合により欠席となる場合には、かならずシステム上から予約のキャンセルまたは日時の変更をしていただきますよう、よろしくお願いいたします(無断キャンセルの場合、次回以降の個展のご予約ができなくなるシステムになっております)。
※弊ギャラリーが転売目的でのご購入と判断した場合には、ご退場をお願いすることがございますので、あらかじめご了承ください。
※事前のお問い合わせについて、すぐのご回答は難しい可能性があります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
***ギャラリー(B203)までのアクセス***
ビラ・モデルナ入口(地下階)を入りましたら、右手奥にあるエレベーターで2階へお上がりください。2階でエレベーターを降りて右の廊下にお進みいただくと、進行方向右手に「B203」があります。ご不明な場合は、B1受付にてお問い合わせをいただけますと幸いです。部屋に着きましたらドアを開けてお入りください。不安な場合はノックをしていただければお開けいたします。
【鬼海弘雄】
1945年3月18日山形県寒河江市生まれ。高校卒業後、山形県職員を経て法政大学文学部哲学科に入学、哲学者・福田定良のもとで学ぶ。大学卒業後はトラック運転手、遠洋マグロ漁船乗組員など様々な職業を経ながら写真作家としての活動をスタート。1973年より浅草で人物写真を撮り始め、それは45年にわたって続いた。その作品は「ペルソナシリーズ」と呼ばれ、2004年に刊行された写真集『PERSONA』は第23回土門拳賞を受賞した。没年となる2020年には第36回東川賞飛騨野数右衛門賞を受賞している。
【小木"Poggy"基史】
1976年北海道生まれ。ユナイテッドアローズでキャリアをスタートし、2006年にはHIP HOPファッションとラグジュアリーファッションをミックスしたコンセプトショップ「Liquor,Woman&Tears」を、2010年には「UNITED ARROWS & SONS」を立ち上げ、ディレクターを務めた。2018年に独立後はファッションキュレーターとして活躍。2025年にはアメリカの出版社RIZZOLI より自身の愛用品を紹介する書籍『POGGYSTYLE』を刊行。一時は入手困難になるなど、世界中で話題を呼んでいる。