2017年9月19日
前回の続きです。 →https://coubic.com/wildcyclon/344903
問題Aと問題Bを「掛け算」することで、新たな視点が得られます。
このとき生まれた発想は、問題A、問題Bそれぞれに対する対症療法ではなく、双方の根本原因に作用する根本治療となるのです。
対症療法は、繰り返すうちにだんだん効果が薄れていきます。
また、その効果は問題となっている「患部」の周辺に負荷をかけていることが多く、副作用に悩まされることにもなりがちではないでしょうか。
この、根本治療法を発想する際のコツを公開しますね。
それは、「二つの問題AとBを同時に解決する方法を考える」ということ。
なんじゃそら、と思わないでください!ココが本当に大切なことなんです。
たくさんの悩み事を抱えている人は、アレヤコレヤと考えては否定し、考えては否定しを繰り返していることだろうと推察します。
なぜ、たくさんの悩み事を抱えていると、アレヤコレヤと否定を繰り返すことになるのか。
それは、たくさんの悩み事について、マジメに、コツコツと、一つずつ順番に頭を悩ませているからなんです。
悩み事は、一つ一つ片付けていくのではなく、一つ所に全部並べて、その組み合わせをトライアルアンドエラーするのがポイントです。
問題Aを解決して、次に問題Bに着手するのではありません。
とはいえ、問題Aと問題Bを同時に、かつ別々に考えるのでもない。
問題Aと問題Bを、新たな一つの問題として定義し直すのです。
ここで少しだけ、マニアックな話をします。
私たち中小企業診断士は、小売、サービスから製造業に至るまで様々な経営改善ノウハウを学んでいます。
今回、「問題と問題を掛け算する」方法を生み出すヒントとなった一つは、この製造業の経営改善ノウハウの一つ「ECRSの原則」でした。
ECRSの原則とは、製造業の作業現場で効率化を図る時の考え方です。具体的には、
・E:(その作業を)なくせないか
・C:(複数の作業を)一つにまとめられないか
・R:(作業の順番を)入れ替えられないか
・S:(作業手順を)共通化できないか
このECRSの原則を考える時は、取っ掛かりの時点ではありとあらゆる前提条件を排除して、究極、完璧、最高の状態を思い描くことが大切です。
ECRSの原則を最大限に有効活用できる人の条件は、たくさんの知識を持つことではなく、途方もない夢を思い描くことのできる人であること。
というわけで。
たくさんの悩み事を抱えて、日々どうしようか思い悩んでいるあなた。
まずは、いま頭を悩ませている問題を一つ一つ片付けていこうとする、その思い込みから捨ててはみませんか?
もしあなたが、そんな思い込みから解放されたいと思い立った時は!
私と一度会って、話をしてみませんか?
日程調整は、こちらから希望日をお申し込みくださいね。