新生活が始まり、色々と慌ただしい生活が進んでいるこの時期。

特に今回は思春期の子について、お話ししたいと思います。

思春期とは、小学校高学年頃から始まる第二次性徴、つまり身体の変化が著しく見て取れる時期。更に性対象において性的欲求や関心が出て、児童から成人に移行する間の事を示します。

もちろん色んなセクシュアルがあるので、必ずしもそうなると言うと、それは一概でもありません。

ただ世間一般では、そう言われています。

これも成長するに従い、身体も心も変化していくステップと言う事なのかなと考えてもらえたらいいかな。

相談室では、その渦中にある思春期の子供、またそれを見守る親御さん、そしてそれを第三者として関わる教職員と言うそれぞれの立場の方が利用してくださっています。

たくさんの事例や傾向からどう思春期と向き合っていこうと言う事を話してみたいと思います。

思春期の子供たち

・やろうと思っていたのに、ガミガミ言われて嫌

・注意ばかりされて嫌

・両親がいちゃいちゃして嫌

・ほっておいて欲しい

親御さん

・何を考えているかわからない

・自分たちの力不足、育て方が間違っていたのではないか

・冷静になれば自分の子が悪いけど、つい子供の事を優先して相手を攻撃してしまった

・何を言っても話をしてくれないからどうしていいかわからない

教職員

・家では見せない子供の顔を受け入れてくれない親御さんが多い

・子供自体も色々揺れているが攻撃されるのが辛い

・親御さんが子供の言葉を鵜呑みにして、攻撃される

・高学年の担任は本当に難しいことを知って欲しい

このような声が、多く聞かれており、実際に3人の子育てをした私も、この思春期の子供に頭を抱えた時期もありました。

今でもフッと思い出す、精一杯の娘の言葉が、ただ先に生きているという知ってる私の心のクッションになりました。

『ママは色々知っているから、いいけど。私はいい事も悪い事も経験したいの。だから黙っていて欲しい』

と、小学校4年生の娘に言われた事で、自分の思春期のことを思い出すきっかけになりました。

怒られて、そうだよな、でも面倒臭いな。と思いつつイライラしたり、反抗したことを思い出しました。

全く言われた事をわかってないわけではないけど、なんでかな、反抗してしまう自分がいた。

その時どうして欲しかったかなぁって。

親になり責任があるのと、自分の失敗談からつい、多めに声をかけてしまうと、やはり子供のやってみる！という事への足かせになっている事を気がついてしまったのです。

実際、旅に同行するナースのお仕事をしていて、どのお仕事も気を使うのだけど、1番気を使うのは中学2年から高校1年までの特に女子には、手厚く関わっています。

子供の文句や愚痴に共感する事も、ダメとは言いませんが、1度受け入れた上で、その行動の向こう側や意図を一緒に紐解きます。

なんであんなに、ガミガミ言うのか。なんであんなに怒るのかなど。

あんなに怒っても、ガミガミしてもずっと関係は続き、それは自分の事を思ってくれている事を、なんとなくはわかっているけど、言葉にして第三者として話してあげれる事に、予後が明るくなるケースも多くありました。

つまり、子供達には大人の目が必要であって、けどそれと共に身体も心も成長して、それぞれが考えている事を忘れてはならないという事なんだと思います。

思春期の皆さんへ

ガミガミしても、本当はとてもあなたを想い、そして心配をしている事を頭の片隅にでも入れておいてください。もちろん嫌な事を言われるのかもしれないけど、その中にはあなたのその後の人生で、必要な事もあるという事を知ってくれたら嬉しいです。もしそれでもその嫌が増してしまうなら、いつでも私のところに来てお話ししてください。

思春期の子供を持つ親御さんへ

色々心配をしたり、こころ穏やかに過ごす事が出来ていない方も多いかもしれません。少し離れたところで、でも絶対に目を離さないで心を離さないでください。反抗されて心が疲れてしまった時は、是非にこの相談室を利用してください。一緒に紐解きしていきましよう。あなたがこれを読んでいるという事は、子供のためにどうしたらいいか、考えている事なんだと思います。

思春期の子供と関わる教職員の方々へ

もし、本人はともかく親御さんからの、話の流れが気になり始めたら、是非にこの相談室を利用してください。もしくはスクールカウンセラーさんにも相談してみてください。ただ傾向として毎年思春期の子供が、荒ぶれるのであれば、事前に親御さんに向けて、思春期の親としての心構えを話してみてください。とても重要な事なんだと思います。

思春期の子供を持つ親御さんの集いや、高学年と関わる教職員の集いなどを今後予定しています。希望があればお声掛けください。