ダイエットやシェイプアップを目的に行われる有酸素運動。脂肪燃焼効果だけでなく、体にとって様々なメリットをもたらしてくれる運動法です。

今回は有酸素運動がもたらす多様な効果や運動時のポイント、手軽に行える屋内（しかも自宅）で行えるおすすめ有酸素運動も紹介します。

有酸素運動とは、酸素を使い体内の糖質や脂質をエネルギー源とする運動です。筋肉へかかる負担も比較的少なく、老若男女問わずに実践できる運動が多くあります。

「運動」と言えば、しっかり汗をかいて息が上がる程ハードなものを思い浮かべがちですが、短時間で負荷の強い運動は筋肉を動かす際に酸素が使われないため「無酸素運動」と呼びます。無酸素運動では筋肉中に貯めておいた「グリコーゲン（糖質）」を使います。

有酸素運動は主に体脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出すためシェイプアップやダイエットに効果があるのに対し、無酸素運動は糖質を使いながら筋肉を鍛えるため基礎代謝の向上に効果があります。

有酸素運動にはシェイプアップやダイエット効果があると述べましたが、他にもうれしいメリットがたくさん！外側の体の変化だけでなく、体の内側から健康を手に入れることも可能です。

具体的にどんなメリットがあるのかをお伝えします。

中性脂肪やコレステロール値が正常に近づく

健康診断で測定される中性脂肪やコレステロール。日ごろの食習慣や運動習慣、アルコールや喫煙の習慣によって異常値が出てしまうことがあります。健康診断が近づいてくるとその期間中だけ生活習慣を見直す人もいますが、日ごろから気をつけていないと意味が無いのは明らかです。

中性脂肪やコレステロール値の改善に「運動療法」として有酸素運動を毎日30分以上行う[井澤1] ことが推奨されています。有酸素運動を継続することに併せて禁煙、食事管理、体重管理、酒量コントロールを行うことにより、血中脂質が正常値に近づきます。

有酸素運動には血中の脂質に加えて内臓脂肪も燃焼させる働きがあることから、糖尿病の改善[井澤2] にも効果があります。

高血圧症改善のための「運動療法」[井澤3] としても、有酸素運動が推奨されています。

減塩やアルコール摂取の制限、禁煙、食事療法と併せて運動療法を行うことにより、生活習慣が改善されて血圧が改善されます。運動の頻度はできれば毎日30分以上続けることが勧められています。

また、有酸素運動は低血圧でお悩みの方にも効果を発揮します。低血圧は体質的なものもありますが、筋肉量が少ない人や血流の悪い人にも兆候が見られるため、有酸素運動で筋肉量のアップや血流改善をすることで正常な血圧へ近づいていくのです。

有酸素運動は「全身持久力」[井澤4] を強化する働きもあります。全身持久力とは長時間体を動かすことができるスタミナや粘り強さのことを差し、「最大酸素摂取量」という「1分間に身体に取り込まれる酸素の最大量」で強弱を表します。最大酸素摂取量は心臓のポンプ機能や肺の能力によっても変化するため、有酸素運動は心配を鍛えることにもつながります。

疲れやすい、体がだるい、病気をして入院して以来やる気が出ないという人にも有酸素運動はおすすめです。自身が続けられる強度に調整し、少しずつ頻度や強度を上げることで体力や心肺機能が高まります。

骨粗鬆症は骨密度や骨量の数値が低くなり骨折しやすくなった状態を表します。体の重要な部位の骨折により寝たきりになることもあるため、QOL（クオリティーオブライフ＝生活の質）に関わる重大な病気です。

骨粗鬆症の改善にはカルシウムの摂取、日光浴のほか、有酸素運動による骨に刺激が伝わる運動が推奨されています。

骨粗鬆症の予防に年齢は関係ありませんが、できるだけ若いうちから予防を意識することが大切です。特に閉経後の女性ほど骨粗鬆症になるリスクが高く、骨の強度は若いうちに高めておく必要があります。

有酸素運動にかかわらず、運動をすると心がスカッとする感覚を覚えたことがありませんか。気分転換のために散歩をすることだけでもストレス解消につながります。

日中運動をしてしっかり体を動かすことで、夜に良質な睡眠が手に入ります。そういった生活リズムの改善効果もあるため、心の健康づくりに運動は効果的です。

運動は心の休養になるため、ふさぎ込みがちな人や、仕事が多忙でプライベートまで考えられないような人でも運動を取り入れることで気持ちに変化が表れるはずです。

有酸素運動を行うときに気を付けるべきポイントをお伝えします。正しく有酸素運動を行う上で、体のメカニズムを知っておかなければ頑張り過ぎて効果が薄くなることもあります。しっかり知識を入れてから有酸素運動を行いましょう。

体脂肪は「脂肪分解酵素」に分解されて初めてエネルギーとして使われます。体脂肪を燃やすためには酵素を働かせることが重要になりますが、体の各部の温度が低いと燃焼効果が薄いです。体温から1～2度上がった状態が適温なため、体が火照る運動を始めてから15～20分後から体脂肪は燃え始めます。その後30分、40分と有酸素運動を続けるほど体脂肪が燃えていきます。

有酸素運動をしているつもりでも、頑張りすぎてしまい途中から息が上がってしまうことも。しかし、息が上がると酸素を上手に取り込むことができず、筋肉に十分な酸素が行き渡らないため、知らない間に無酸素運動になってしまいます。無酸素運動では体脂肪ではなく糖質が使われるため、筋力アップにつながりますが脂肪燃焼効果は薄くなります。

有酸素運動は強度が少ないためそれ自体を準備運動とすることもありますが、思わぬけがにつながることもあるため準備運動をすることでトラブルを防ぎましょう。

まずはストレッチをして体の各部をしっかり伸ばし、ほぐしてから有酸素運動に入るようにすると良いです。

有酸素運動は空腹状態のまま行うとより脂肪燃焼効果が高まります。ただし、屋外に出るウォーキングや大量のエネルギーを消費する水泳をする前には水分や軽食である程度エネルギーを補給しないと運動中にバテたり低血糖になることも。消化しやすくすぐにエネルギーとして利用しやすいバナナやチョコレート、スムージーなどがおすすめです。

ガッツリ食事をした後は1時間～２時間空けることで、消化不良や腹痛を防ぐことができます。

「有酸素運動」は長時間続けて息が早まる程度の強度の運動が適当です。そうは言ってもどんな運動がそれに当たるのかわからないという人も多いはず。

ごく一部ですが、エアロビクスダンスやエアロバイク、ステップエクササイズ、体操としての太極拳、ダンス、ヨガなどが挙げられます。また、プールを使う水泳やアクアビクス、水中ウォーキングも全身運動ながら水中で行えるので体重を感じにくく体に負荷をかけすぎずに行うことができます。屋外で行われるジョギングやウォーキング、サイクリング、ハイキング、クロスカントリースキーも有酸素運動です。

屋内で有酸素運動をする際のポイント

屋外で行うものや専用施設が必要な有酸素運動もありますが、手軽なのは屋内で行う有酸素運動です。「どれを始めればよいか悩んでしまう」という方は、まずは自分が始めやすそうなものを選んで行うと良いですよ。気軽に始められるのはやはり、屋内、しかも自宅で行えるプログラムです。

自宅で行うとなると、一軒家や周囲に他の家がない方以外は運動できる時間帯が限られてしまうかもしれません。自宅で有酸素運動を行う際のポイントをお伝えします。

マンション、アパートなら音や衝撃に注意

マンションやアパートにお住まいの人は近隣への迷惑にならないかをまず考えるはず。エアロビクスダンスやステップエクササイズは比較的足踏みや足の上げ下げが多く、ドンドンと下の階に響く心配があります。洗濯機の音や掃除機の音でも周囲に漏れ出るような家であれば夜や朝には控えたほうが無難です。

音はワイアレスイヤホンがあれば周囲に気を使わなくても大丈夫ですが、熱中してしまうと自分の足踏みの音に気付かない場合も。

有酸素運動はじんわり汗をかく程度の運動強度ですが、暑い時期には水分不足で脱水症状になる場合も。知らず知らずのうちに脱水症状となり、熱中症になってしまうと救急車を呼ばなければいけなくなります。

そうなる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。水分の種類はアルコール以外であればご自分の好きなものを選んでいただいて構いません。ただ、ダイエットを目的にしているのであれば等分が含まれない飲み物が好ましいです。

熱中症の回避のためにスポーツドリンクや経口補水液の摂取がすすめられていますが、むやみやたらに塩分補給や糖分補給をするとカロリーオーバーや塩分過多になることもあります。食が細くて通常の食事で糖や塩分を摂取できていない人や、暑くて汗がだらだら出る日以外であれば等分と塩分を水分から摂取する必要は無いですよ。

自宅でできる有酸素運動おすすめ６選

有酸素運動を始めようと思っても、先生やインストラクターに習わないと不安ですよね。最近では「オンライン＝インターネットを介して」できるオンラインスタジオが多々あります。

家にいながらレッスンを受けられるのであれば、移動時間も交通費も必要なく、初心者でも周りの目を気にせず始められることができますね。また、小さな子どもや赤ちゃんがいても自分と家族のペースに合わせて受講することができます。

オンラインスタジオの価格帯は月額数百円～20000円台とリーズナブルなのもうれしい点です。自宅にいながら習うことができるおすすめの有酸素運動を集めました。

ヨガと言えば、様々なポーズを涼しい顔で行うイメージがあるかもしれませんが、ヨガの種類によって強度を換えられ、インナーマッスルや普段使わない筋肉にまで働きかけることができます。ヨガには有酸素運動としてのダイエット効果のほか、リラックスやリフレッシュ、デトックス効果も期待できます。また、妊婦や産後でも参加できるオンラインヨガ教室もあるため、老若男女世代問わずおすすめできます。

オンライン教室の入会もおすすめですが、Youtubeで専用チャンネルを解説しているインストラクターもいます。広告を挟むため煩わしいかもしれませんが、ヨガがどんなものであるかをYoutubeで体験してから教室に入会してみるのも良いですよ。

（YOGATIVE、Yogalog、LEANBODY、うちヨガ+、SOELU、Oluluなどで受講可能）

ピラティスは「西洋のヨガ」とも呼ばれているドイツ発祥のエクササイズです。ヨガの要素が取り入れられており、ヨガマットの上で運動したり器具を使うこともあります。

ピラティスはヨガよりも「体を鍛える」ことに注目しており、運動不足の解消やボディラインと姿勢を整える効果もあります。

オンラインスタジオの中にはヨガの他にピラティスの教室も受講できるものがいくつかあります（Yogalog、LEANBODY、torcia、うちヨガ+、SOELU、Oluluなどで受講可能）。ヨガとピラティス、どちらも興味がある方は両方を受講できるオンラインスタジオの加入をし、実際体験してからどちらを続けるか決めてみましょう。

ダンササイズとは、ダンスに使用するステップや体の動きを音楽に乗って行う全身運動です。レッスンの雰囲気も明るく、楽しく継続できるのが特徴です。TRFの「イージードゥダンス」をダンササイズにしているDVDが有名ですが、その他にもDVDや動画が様々ありますよ。

ダンササイズはダンスのキレや美しさを追求することができるため、自身の上達が分かりやすく、音楽好きであれば飽きることも少ないです。

Youtubeである程度ハードで難易度が高いダンスを覚えて踊るだけでもダンササイズとして成り立ちますが、オンラインスタジオではよりポイントを細かく教えてくれます。

（NOA ONLINE、SOELU、うちヨガ+、LEANBODYなどで受講可能）

ただし、ダンササイズは足踏みやジャンプなどのダイナミックな動きが組み込まれているものが多いため、ご近所を気にする場合は不向きなことも。レッスン内容を確認してから挑戦するとトラブルを防ぐことができます。

シャドーボクシング（ボクササイズ）

ボクササイズもオンラインスタジオで受講することが可能です。（SOELU、LEANBODY、うちヨガ+、torciaなどで受講可能）

ボクササイズはボクシングの足の動きやパンチを取り入れたエクササイズです。有酸素運動だけでなく無酸素運動も組み込まれており、脂肪燃焼効果と筋力アップを同時に狙うことができます。

ボクササイズは30分間行うことでジョギングの3倍のカロリー消費ができるため、若干ハードではありますがダイエットへの効果はテキメンです。

トランポリンが有酸素運動だと聞いて驚く人もいるかもしれませんが、トランポリンは全身の筋肉を使ってジャンプすることができるためシェイプアップに効果的です。

不安定な場所で飛び跳ねることで普段使わない筋肉も鍛えることができます。インナーマッスル、アウターマッスル、体幹が鍛えられ基礎代謝も上がり痩せやすい体を手に入れることができます。

ダイエットやシェイプアップを目的に行われる有酸素運動。脂肪燃焼効果だけでなく、体にとって様々なメリットをもたらしてくれる運動法です。

今回は有酸素運動がもたらす多様な効果や運動時のポイント、手軽に行える屋内（しかも自宅）で行えるおすすめ有酸素運動も紹介します。



有酸素運動とは

有酸素運動とは、酸素を使い体内の糖質や脂質をエネルギー源とする運動です。筋肉へかかる負担も比較的少なく、老若男女問わずに実践できる運動が多くあります。

「運動」と言えば、しっかり汗をかいて息が上がる程ハードなものを思い浮かべがちですが、短時間で負荷の強い運動は筋肉を動かす際に酸素が使われないため「無酸素運動」と呼びます。無酸素運動では筋肉中に貯めておいた「グリコーゲン（糖質）」を使います。

有酸素運動は主に体脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出すためシェイプアップやダイエットに効果があるのに対し、無酸素運動は糖質を使いながら筋肉を鍛えるため基礎代謝の向上に効果があります。



有酸素運動のメリット

有酸素運動にはシェイプアップやダイエット効果があると述べましたが、他にもうれしいメリットがたくさん！外側の体の変化だけでなく、体の内側から健康を手に入れることも可能です。

具体的にどんなメリットがあるのかをお伝えします。



中性脂肪やコレステロール値が正常に近づく

健康診断で測定される中性脂肪やコレステロール。日ごろの食習慣や運動習慣、アルコールや喫煙の習慣によって異常値が出てしまうことがあります。健康診断が近づいてくるとその期間中だけ生活習慣を見直す人もいますが、日ごろから気をつけていないと意味が無いのは明らかです。

中性脂肪やコレステロール値の改善に「運動療法」として有酸素運動を毎日30分以上行う[井澤1] ことが推奨されています。有酸素運動を継続することに併せて禁煙、食事管理、体重管理、酒量コントロールを行うことにより、血中脂質が正常値に近づきます。

有酸素運動には血中の脂質に加えて内臓脂肪も燃焼させる働きがあることから、糖尿病の改善[井澤2] にも効果があります。



血圧が正常値に近づく

高血圧症改善のための「運動療法」[井澤3] としても、有酸素運動が推奨されています。

減塩やアルコール摂取の制限、禁煙、食事療法と併せて運動療法を行うことにより、生活習慣が改善されて血圧が改善されます。運動の頻度はできれば毎日30分以上続けることが勧められています。

また、有酸素運動は低血圧でお悩みの方にも効果を発揮します。低血圧は体質的なものもありますが、筋肉量が少ない人や血流の悪い人にも兆候が見られるため、有酸素運動で筋肉量のアップや血流改善をすることで正常な血圧へ近づいていくのです。



心肺機能の改善

有酸素運動は「全身持久力」[井澤4] を強化する働きもあります。全身持久力とは長時間体を動かすことができるスタミナや粘り強さのことを差し、「最大酸素摂取量」という「1分間に身体に取り込まれる酸素の最大量」で強弱を表します。最大酸素摂取量は心臓のポンプ機能や肺の能力によっても変化するため、有酸素運動は心配を鍛えることにもつながります。

疲れやすい、体がだるい、病気をして入院して以来やる気が出ないという人にも有酸素運動はおすすめです。自身が続けられる強度に調整し、少しずつ頻度や強度を上げることで体力や心肺機能が高まります。



骨粗鬆症の予防につながる

骨粗鬆症は骨密度や骨量の数値が低くなり骨折しやすくなった状態を表します。体の重要な部位の骨折により寝たきりになることもあるため、QOL（クオリティーオブライフ＝生活の質）に関わる重大な病気です。

骨粗鬆症の改善にはカルシウムの摂取、日光浴のほか、有酸素運動による骨に刺激が伝わる運動が推奨されています。

骨粗鬆症の予防に年齢は関係ありませんが、できるだけ若いうちから予防を意識することが大切です。特に閉経後の女性ほど骨粗鬆症になるリスクが高く、骨の強度は若いうちに高めておく必要があります。



ストレス解消

有酸素運動にかかわらず、運動をすると心がスカッとする感覚を覚えたことがありませんか。気分転換のために散歩をすることだけでもストレス解消につながります。

日中運動をしてしっかり体を動かすことで、夜に良質な睡眠が手に入ります。そういった生活リズムの改善効果もあるため、心の健康づくりに運動は効果的です。

運動は心の休養になるため、ふさぎ込みがちな人や、仕事が多忙でプライベートまで考えられないような人でも運動を取り入れることで気持ちに変化が表れるはずです。



有酸素運動のポイント

有酸素運動を行うときに気を付けるべきポイントをお伝えします。正しく有酸素運動を行う上で、体のメカニズムを知っておかなければ頑張り過ぎて効果が薄くなることもあります。しっかり知識を入れてから有酸素運動を行いましょう。



1回20分以上続けて行う

体脂肪は「脂肪分解酵素」に分解されて初めてエネルギーとして使われます。体脂肪を燃やすためには酵素を働かせることが重要になりますが、体の各部の温度が低いと燃焼効果が薄いです。体温から1～2度上がった状態が適温なため、体が火照る運動を始めてから15～20分後から体脂肪は燃え始めます。その後30分、40分と有酸素運動を続けるほど体脂肪が燃えていきます。



無理して激しい運動をしない

有酸素運動をしているつもりでも、頑張りすぎてしまい途中から息が上がってしまうことも。しかし、息が上がると酸素を上手に取り込むことができず、筋肉に十分な酸素が行き渡らないため、知らない間に無酸素運動になってしまいます。無酸素運動では体脂肪ではなく糖質が使われるため、筋力アップにつながりますが脂肪燃焼効果は薄くなります。



準備運動を怠らない

有酸素運動は強度が少ないためそれ自体を準備運動とすることもありますが、思わぬけがにつながることもあるため準備運動をすることでトラブルを防ぎましょう。

まずはストレッチをして体の各部をしっかり伸ばし、ほぐしてから有酸素運動に入るようにすると良いです。



食前食後は要注意

有酸素運動は空腹状態のまま行うとより脂肪燃焼効果が高まります。ただし、屋外に出るウォーキングや大量のエネルギーを消費する水泳をする前には水分や軽食である程度エネルギーを補給しないと運動中にバテたり低血糖になることも。消化しやすくすぐにエネルギーとして利用しやすいバナナやチョコレート、スムージーなどがおすすめです。

ガッツリ食事をした後は1時間～２時間空けることで、消化不良や腹痛を防ぐことができます。



有酸素運動の種類

「有酸素運動」は長時間続けて息が早まる程度の強度の運動が適当です。そうは言ってもどんな運動がそれに当たるのかわからないという人も多いはず。

ごく一部ですが、エアロビクスダンスやエアロバイク、ステップエクササイズ、体操としての太極拳、ダンス、ヨガなどが挙げられます。また、プールを使う水泳やアクアビクス、水中ウォーキングも全身運動ながら水中で行えるので体重を感じにくく体に負荷をかけすぎずに行うことができます。屋外で行われるジョギングやウォーキング、サイクリング、ハイキング、クロスカントリースキーも有酸素運動です。



屋内で有酸素運動をする際のポイント

屋外で行うものや専用施設が必要な有酸素運動もありますが、手軽なのは屋内で行う有酸素運動です。「どれを始めればよいか悩んでしまう」という方は、まずは自分が始めやすそうなものを選んで行うと良いですよ。気軽に始められるのはやはり、屋内、しかも自宅で行えるプログラムです。

自宅で行うとなると、一軒家や周囲に他の家がない方以外は運動できる時間帯が限られてしまうかもしれません。自宅で有酸素運動を行う際のポイントをお伝えします。



マンション、アパートなら音や衝撃に注意

マンションやアパートにお住まいの人は近隣への迷惑にならないかをまず考えるはず。エアロビクスダンスやステップエクササイズは比較的足踏みや足の上げ下げが多く、ドンドンと下の階に響く心配があります。洗濯機の音や掃除機の音でも周囲に漏れ出るような家であれば夜や朝には控えたほうが無難です。

音はワイアレスイヤホンがあれば周囲に気を使わなくても大丈夫ですが、熱中してしまうと自分の足踏みの音に気付かない場合も。



水分補給はこまめに

有酸素運動はじんわり汗をかく程度の運動強度ですが、暑い時期には水分不足で脱水症状になる場合も。知らず知らずのうちに脱水症状となり、熱中症になってしまうと救急車を呼ばなければいけなくなります。

そうなる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。水分の種類はアルコール以外であればご自分の好きなものを選んでいただいて構いません。ただ、ダイエットを目的にしているのであれば等分が含まれない飲み物が好ましいです。

熱中症の回避のためにスポーツドリンクや経口補水液の摂取がすすめられていますが、むやみやたらに塩分補給や糖分補給をするとカロリーオーバーや塩分過多になることもあります。食が細くて通常の食事で糖や塩分を摂取できていない人や、暑くて汗がだらだら出る日以外であれば等分と塩分を水分から摂取する必要は無いですよ。



自宅でできる有酸素運動おすすめ６選

有酸素運動を始めようと思っても、先生やインストラクターに習わないと不安ですよね。最近では「オンライン＝インターネットを介して」できるオンラインスタジオが多々あります。

家にいながらレッスンを受けられるのであれば、移動時間も交通費も必要なく、初心者でも周りの目を気にせず始められることができますね。また、小さな子どもや赤ちゃんがいても自分と家族のペースに合わせて受講することができます。

オンラインスタジオの価格帯は月額数百円～20000円台とリーズナブルなのもうれしい点です。自宅にいながら習うことができるおすすめの有酸素運動を集めました。



オンラインヨガ

ヨガと言えば、様々なポーズを涼しい顔で行うイメージがあるかもしれませんが、ヨガの種類によって強度を換えられ、インナーマッスルや普段使わない筋肉にまで働きかけることができます。ヨガには有酸素運動としてのダイエット効果のほか、リラックスやリフレッシュ、デトックス効果も期待できます。また、妊婦や産後でも参加できるオンラインヨガ教室もあるため、老若男女世代問わずおすすめできます。

オンライン教室の入会もおすすめですが、Youtubeで専用チャンネルを解説しているインストラクターもいます。広告を挟むため煩わしいかもしれませんが、ヨガがどんなものであるかをYoutubeで体験してから教室に入会してみるのも良いですよ。

（YOGATIVE、Yogalog、LEANBODY、うちヨガ+、SOELU、Oluluなどで受講可能）



オンラインピラティス

ピラティスは「西洋のヨガ」とも呼ばれているドイツ発祥のエクササイズです。ヨガの要素が取り入れられており、ヨガマットの上で運動したり器具を使うこともあります。

ピラティスはヨガよりも「体を鍛える」ことに注目しており、運動不足の解消やボディラインと姿勢を整える効果もあります。

オンラインスタジオの中にはヨガの他にピラティスの教室も受講できるものがいくつかあります（Yogalog、LEANBODY、torcia、うちヨガ+、SOELU、Oluluなどで受講可能）。ヨガとピラティス、どちらも興味がある方は両方を受講できるオンラインスタジオの加入をし、実際体験してからどちらを続けるか決めてみましょう。



オンラインダンササイズ

ダンササイズとは、ダンスに使用するステップや体の動きを音楽に乗って行う全身運動です。レッスンの雰囲気も明るく、楽しく継続できるのが特徴です。TRFの「イージードゥダンス」をダンササイズにしているDVDが有名ですが、その他にもDVDや動画が様々ありますよ。

ダンササイズはダンスのキレや美しさを追求することができるため、自身の上達が分かりやすく、音楽好きであれば飽きることも少ないです。

Youtubeである程度ハードで難易度が高いダンスを覚えて踊るだけでもダンササイズとして成り立ちますが、オンラインスタジオではよりポイントを細かく教えてくれます。

（NOA ONLINE、SOELU、うちヨガ+、LEANBODYなどで受講可能）

ただし、ダンササイズは足踏みやジャンプなどのダイナミックな動きが組み込まれているものが多いため、ご近所を気にする場合は不向きなことも。レッスン内容を確認してから挑戦するとトラブルを防ぐことができます。



シャドーボクシング（ボクササイズ）

ボクササイズもオンラインスタジオで受講することが可能です。（SOELU、LEANBODY、うちヨガ+、torciaなどで受講可能）

ボクササイズはボクシングの足の動きやパンチを取り入れたエクササイズです。有酸素運動だけでなく無酸素運動も組み込まれており、脂肪燃焼効果と筋力アップを同時に狙うことができます。

ボクササイズは30分間行うことでジョギングの3倍のカロリー消費ができるため、若干ハードではありますがダイエットへの効果はテキメンです。



トランポリン

トランポリンが有酸素運動だと聞いて驚く人もいるかもしれませんが、トランポリンは全身の筋肉を使ってジャンプすることができるためシェイプアップに効果的です。

不安定な場所で飛び跳ねることで普段使わない筋肉も鍛えることができます。インナーマッスル、アウターマッスル、体幹が鍛えられ基礎代謝も上がり痩せやすい体を手に入れることができます。

ただし、エクササイズ用の専用トランポリンを購入しなければならなかったり、ただ飛び跳ねるだけではダイエットには効果が薄いので専用のDVDを買って視聴したりと若干ハードルは高めです。騒音については対策してあるトランポリンを買えば心配しなくて大丈夫です。



フラフープ

フラフープは大きな輪に身体を通し、バランスを取りながらリズミカルに腰を振る動きを続ける運動です。フラフープも全身を使う有酸素運動です。

特に、お腹周りや下半身がしっかり鍛えられるため、下半身太りに悩んでいる人には特におすすめです。輪が回る際に若干スペースが必要ですが手軽に始められることが魅力的ですね。ただ、フラフープが得意でない人は輪が回るようになるまでに忍耐力が必要になります。



まとめ

有酸素運動が身体と心にもたらす様々な効果から、手軽に屋内でできる有酸素運動のポイント、おすすめ有酸素運動を紹介しました。

オンラインスタジオにもさまざまな種類があり、取り扱うレッスン内容もスタジオによってバリエーション豊かです。自宅にいながら通えるということで、忙しい現代人にもピッタリ！是非ご自分に合ったオンラインレッスンを探してみてください。



屋内でできる有酸素運動を紹介。屋内、自宅でできる有酸素運動おすすめ６選

ヨガは体に柔軟性をもたらしてくれます。だからこそ、「ヨガに挑戦してみたいけど体が硬く色々なポーズを真似できるか心配だ」という人にヨガをおすすめします。今でこそインストラクターとなっているヨガ教室の先生たちだって、最初から完璧に難しいポーズを出来たわけではありません。

今回はヨガが持つ柔軟性向上の可能性や、体が柔らかくなることでどんなメリットがあるかをお伝えします。

体が硬い状態というのは「関節一つ一つの可動域が狭まっている」ことを差します。なぜ関節の可動域が狭まるのかというと、骨の形状や歪みなど様々な理由が挙げられますが、一番の原因は筋肉が凝り固まっていることが理由です。

年齢とともに体の柔軟性は失われがちですが、それは体が硬いままを放置した結果、加齢も重なり動きが鈍り、より硬くなってしまったと言えるでしょう。体を柔らかくするにはタイムリミットはありません。小さい子供からお年寄りまで、ヨガを行うことで体を柔らかくすることができるのです。

体が硬くてもヨガはできるのか

ヨガと聞くとイメージするのは足を180度開脚しながらのポーズや、驚くような角度から足を上げて耳に付けたりといったポーズでしょうか。どちらも体が柔らかくなければできないポーズですが、体が硬くてもヨガは始められます。

ヨガスタジオなどで途中から受講すると、インストラクターの体の柔らかさもさることながら、生徒たちのレベルにも圧倒されてしまうことも。ただし、みんながみんな最初から難易度の高いポーズができたという訳ではありません。自分の無理のない範囲で少しずつ、見本のポーズに近づいていくことができれば大丈夫です。

逆に、体が硬い人ほどヨガの効果を大きく感じることができるため、やらなければ損とも言えます。

何故ヨガで体を柔らかくすることができるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。ヨガを行うことで日常生活では使わない筋肉や筋をバランスよく刺激することができます。その結果、普段使っていない筋肉は発達し、凝り固まった筋肉はほぐれ、ダブルの働きで柔軟性がアップするのです。

また、ヨガは呼吸法がメインという先生もいるほど呼吸に力を入れます。呼吸をしっかり行うことで副交感神経を刺激し、凝り固まった筋肉もほぐしてくれるというメリットがあります。

これらことから、ヨガは通常のストレッチよりも柔軟性向上に効果があると言えます。

ただし、ヨガは1度や2度行うだけでは効果はありません。継続して習慣化させることで少しずつ体を柔らかくすることができます。

ヨガとストレッチ、どう違うの？

上の項でも述べましたが、ヨガは単なる柔軟体操ではありません。使っていない筋肉を使えるようにトレーニングする効果があり、凝り固まっている筋肉も使えるようにほぐす働きもあることから、筋力アップにつながります。

ストレッチはというと、重視するのはコリの改善や柔軟性を高める目的だけです。

体を柔らかくするためにはストレッチをして伸ばすだけでは限界があり、ヨガのように筋肉や体幹を鍛えながら筋肉をほぐす必要があります。

柔軟性が増すとどんな良いことがあるか

ヨガには柔軟性を高めながら筋肉をつける効果があることが分かりましたね。では、柔軟性が増すことで体にどんな良いことがあるのかをお伝えします。

ヨガであなたが日ごろから悩んでいることの解消ができるはず。メリットばかりでヨガを始めたくなりますよ。

体が柔らかくなることで血流が良くなり、リンパの流れも改善されます。血行とリンパの流れが良くなることで、体内の疲労物質や老廃物が体外に排出されやすくなります。その結果、肩こりや疲労感の改善、肌のツヤも良くなります。

ヨガには体を柔らかくする働きとともに、普段使わない筋肉を鍛える働きもあります。コリりがほぐれ、有るべきところに筋肉が付くことで正しい姿勢が身に付きます。

意識しなければよい姿勢を保てなかったという人も、ヨガを続けることで知らない間に市制が良くなったという人が多数です。

インストラクターやヨガ教室に長年通っている人達を見てみると、全員正しい姿勢をしているはずです。

ヨガは柔軟性を増しながら筋肉量を増やすため、基礎代謝をアップさせる働きもあります。柔軟性を高めるとヨガで付いた筋肉をしっかり使うことができ、相乗効果が望めますよ。

「筋肉を増やすと体が大きくなり、太ったように見えるから嫌だ」という人こそヨガがおすすめ。ヨガで付く筋肉はボディーラインに表れにくいのです。しかも、その筋肉はヨガ中にしっかり使うことができるため、シェイプアップにも最適な筋肉となります。

代謝が上がるとむくみの改善や冷え性の改善も望めます。

体が柔らかくなると怪我がしにくくなります。よく躓く、転ぶ、という人は足をしっかり上げずに歩いていることが多いです。そういった人がヨガを行うと、筋肉を付けながら体も柔軟にできるため、足をしっかり上げながら歩くことができるようになります。

もし転んでしまっても、体が柔らかければいきなり付いた手の筋を痛めることが少なくなりますし、アキレス腱の損傷や足首をひねって筋を伸ばすことも少なくなります。

体が硬い人がヨガを行う際のポイント

体が硬い人がヨガを行う際に気を付けるべきポイントをお伝えします。張り切るとついつい無理をしてしまいがちですが、ヨガで無理は禁物です。継続して長く続けられるように自分のレベルに合わせながら少しずつレベルアップしていきましょう。

20分、30分をヨガに割く必要はありません。1日5分～10分でも少しずつヨガに時間を使いうことで体のコリを解消することができます。週に1回、2回挑戦することにも意義がありますが、できれば毎日継続的に行い習慣化させるとより効果があります。

続けているうちに「あれ、先週よりも足が開くぞ」「手が床に届くようになってきた！」という成長を感じることができますよ。

体の硬い人がヨガを行う際の最大のポイントは「無理をしない」ということです。体が硬い人がヨガを行う際、インストラクターのポーズに合わせて体を動かすと激痛が走るかもしれません。息を止めたり、痛い中で反動をつけてポーズを続けてしまうと体を傷つけてしまうことにもつながりかねません。

また、痛みを感じるとどうしてもヨガから離れたくなってしまいます。最初はイメージ通りにできなくて当然なので、自分が「気持ちいい」と感じる動きまでにとどめておくことがポイントです。気持ちいいところで止めていたら効果がないという訳ではなく、続けているうちに少しずつインストラクターの行うヨガのポーズの形に近づいていきます。

 ヨガの前にストレッチをする

ヨガの前に少しでも体を動かしておくと体がヨガを行う準備ができます。

いきなりヨガに取り掛かると筋や筋肉を痛める原因になるため、体の硬い人こそヨガの前にはストレッチを行いましょう。特に、アキレス腱や足首、手首を重点的にストレッチすることをおすすめします。

体が硬くてストレッチもしたくないのにヨガなんてできないという人へ

ヨガやストレッチが体に良いということは分かるけど、少し伸ばしただけで痛みが走るという人もいるはず。体がこわばり痛みを抱えていると、背中を伸ばしたり足を曲げることさえも嫌ですよね。そういう人は動かせる部分から積極的に動かしてみましょう。

靭帯に張り巡らされている毛細血管は全身に栄養素や酸素を運びますが、筋肉が緊張していると血流が悪化します。血流が停滞すると体内の老廃物が溜まり、疲労感やコリ、痛みの原因となるのです。

そこで筋肉が固まったまま体を伸ばすと無理が生じて痛みが出ます。しかし、固まった筋肉をほぐしていかなければどんどん固まり、不快感も増すばかりです。痛みの原因は炎症に関わる体内物質「ヒスタミン」などが分泌されるためです。固まった筋肉を伸ばそうとすると警告の意味でヒスタミンが出て痛みを感じる、というメカニズムです。

コリや不快感を改善させるために行うストレッチやヨガですが、それに伴う痛みを緩和させるためには血行を改善し、ヒスタミンの分泌を抑えることが必要になります。それを薬に頼らなくても良いのがストレッチやヨガによる柔軟です。

堂々巡りのように感じるかもしれませんが、コリや痛みや不快感を取り除くためには少しずつ体を柔らかくして血行を改善させることが近道なのです。

体が硬い人におすすめのポーズ

ヨガには様々なポーズがあり、そのポーズ一つ一つに意味があります。体が硬い人におすすめのポーズがあります。

体が硬い人におすすめポーズ①三日月のポーズ

三日月のポーズは足の付け根の鼠径部やわきの下などのリンパが多く集まる部位を刺激するため、血行や老廃物の排出を促進し、体が目覚めていきます。三日月のポーズの手順は次の通りです。

骨盤を正面に向けたまま左足を一歩前に出す。

右手は後ろ足の太ももに。吸う息で右手を引き上げながら、腰を落とす。

左足の付け根が伸びている事を確認。

そのままの姿勢をキープしながら、3～5呼吸する。足を入れ替え反対側も同じ様に。

体が硬い人におすすめポーズ②花輪のポーズ

花輪のポーズは妊婦が行えるマタニティヨガにも採用されている負荷の少ないポーズです。優しいポーズでも下半身にしっかり響きますよ。花輪のポーズの手順は次の通りです。

足を濾し程度の幅に開き、つま先を外側に45度広げてお尻を付けずにしゃがむ。

息を吐きつつ両肘で膝を押しながら足を開く。

胸を開いて肩甲骨をしっかり締めることで正しく呼吸をすることができます。自分の力で調整できるため、初心者や体が硬い人でも安全に行えるポーズです。

猫背の改善やヒップアップにもつながります。弓のポーズの手順は次の通りです。

うつ伏せになり、両足をそろえて足の甲まで伸ばす。手は体の横に置き手のひらを下にする。

息を吐きつつ両ひざを曲げ、両手で外側から足先～足首を掴む。

息を吸いつつ上半身と両足を持ち上げる。目線は斜め前方へ。

初心者がヨガを始めるときのポイント

ここまでヨガに関する柔軟性向上の効果やメリットを知ったところで「ヨガに挑戦してみようかな」と思った人もいるはず。しかし、初心者だとレッスンに途中から参加することに抵抗があると思います。そもそもヨガの基本からしっかり教えてくれるスタジオがあるかどうかも不安に思うでしょう。

ここでは初心者がヨガを始める際のポイントをお伝えします。

初心者向けのコースがあること

スタジオによってはレッスンの開催が少なく、いきなり上級者やベテランとのクラスになることも無きにしも非ず。自分のレベルと周りのレベルが違い過ぎるとやる気を損ねてしまうことにもつながります。

ヨガは体に柔軟性をもたらしてくれます。だからこそ、「ヨガに挑戦してみたいけど体が硬く色々なポーズを真似できるか心配だ」という人にヨガをおすすめします。今でこそインストラクターとなっているヨガ教室の先生たちだって、最初から完璧に難しいポーズを出来たわけではありません。

今回はヨガが持つ柔軟性向上の可能性や、体が柔らかくなることでどんなメリットがあるかをお伝えします。



体が硬い人の特徴

体が硬い状態というのは「関節一つ一つの可動域が狭まっている」ことを差します。なぜ関節の可動域が狭まるのかというと、骨の形状や歪みなど様々な理由が挙げられますが、一番の原因は筋肉が凝り固まっていることが理由です。

年齢とともに体の柔軟性は失われがちですが、それは体が硬いままを放置した結果、加齢も重なり動きが鈍り、より硬くなってしまったと言えるでしょう。体を柔らかくするにはタイムリミットはありません。小さい子供からお年寄りまで、ヨガを行うことで体を柔らかくすることができるのです。



体が硬くてもヨガはできるのか

ヨガと聞くとイメージするのは足を180度開脚しながらのポーズや、驚くような角度から足を上げて耳に付けたりといったポーズでしょうか。どちらも体が柔らかくなければできないポーズですが、体が硬くてもヨガは始められます。

ヨガスタジオなどで途中から受講すると、インストラクターの体の柔らかさもさることながら、生徒たちのレベルにも圧倒されてしまうことも。ただし、みんながみんな最初から難易度の高いポーズができたという訳ではありません。自分の無理のない範囲で少しずつ、見本のポーズに近づいていくことができれば大丈夫です。

逆に、体が硬い人ほどヨガの効果を大きく感じることができるため、やらなければ損とも言えます。



ヨガで体が柔らかくなる理由

何故ヨガで体を柔らかくすることができるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。ヨガを行うことで日常生活では使わない筋肉や筋をバランスよく刺激することができます。その結果、普段使っていない筋肉は発達し、凝り固まった筋肉はほぐれ、ダブルの働きで柔軟性がアップするのです。

また、ヨガは呼吸法がメインという先生もいるほど呼吸に力を入れます。呼吸をしっかり行うことで副交感神経を刺激し、凝り固まった筋肉もほぐしてくれるというメリットがあります。

これらことから、ヨガは通常のストレッチよりも柔軟性向上に効果があると言えます。

ただし、ヨガは1度や2度行うだけでは効果はありません。継続して習慣化させることで少しずつ体を柔らかくすることができます。



ヨガとストレッチ、どう違うの？

上の項でも述べましたが、ヨガは単なる柔軟体操ではありません。使っていない筋肉を使えるようにトレーニングする効果があり、凝り固まっている筋肉も使えるようにほぐす働きもあることから、筋力アップにつながります。

ストレッチはというと、重視するのはコリの改善や柔軟性を高める目的だけです。

体を柔らかくするためにはストレッチをして伸ばすだけでは限界があり、ヨガのように筋肉や体幹を鍛えながら筋肉をほぐす必要があります。



柔軟性が増すとどんな良いことがあるか

ヨガには柔軟性を高めながら筋肉をつける効果があることが分かりましたね。では、柔軟性が増すことで体にどんな良いことがあるのかをお伝えします。

ヨガであなたが日ごろから悩んでいることの解消ができるはず。メリットばかりでヨガを始めたくなりますよ。



肩こりや肌ツヤが改善する

体が柔らかくなることで血流が良くなり、リンパの流れも改善されます。血行とリンパの流れが良くなることで、体内の疲労物質や老廃物が体外に排出されやすくなります。その結果、肩こりや疲労感の改善、肌のツヤも良くなります。



姿勢が良くなる

ヨガには体を柔らかくする働きとともに、普段使わない筋肉を鍛える働きもあります。コリりがほぐれ、有るべきところに筋肉が付くことで正しい姿勢が身に付きます。

意識しなければよい姿勢を保てなかったという人も、ヨガを続けることで知らない間に市制が良くなったという人が多数です。

インストラクターやヨガ教室に長年通っている人達を見てみると、全員正しい姿勢をしているはずです。



痩せやすい体になる

ヨガは柔軟性を増しながら筋肉量を増やすため、基礎代謝をアップさせる働きもあります。柔軟性を高めるとヨガで付いた筋肉をしっかり使うことができ、相乗効果が望めますよ。

「筋肉を増やすと体が大きくなり、太ったように見えるから嫌だ」という人こそヨガがおすすめ。ヨガで付く筋肉はボディーラインに表れにくいのです。しかも、その筋肉はヨガ中にしっかり使うことができるため、シェイプアップにも最適な筋肉となります。

代謝が上がるとむくみの改善や冷え性の改善も望めます。



怪我をしにくくなる

体が柔らかくなると怪我がしにくくなります。よく躓く、転ぶ、という人は足をしっかり上げずに歩いていることが多いです。そういった人がヨガを行うと、筋肉を付けながら体も柔軟にできるため、足をしっかり上げながら歩くことができるようになります。

もし転んでしまっても、体が柔らかければいきなり付いた手の筋を痛めることが少なくなりますし、アキレス腱の損傷や足首をひねって筋を伸ばすことも少なくなります。



体が硬い人がヨガを行う際のポイント

体が硬い人がヨガを行う際に気を付けるべきポイントをお伝えします。張り切るとついつい無理をしてしまいがちですが、ヨガで無理は禁物です。継続して長く続けられるように自分のレベルに合わせながら少しずつレベルアップしていきましょう。



毎日マメに行う

20分、30分をヨガに割く必要はありません。1日5分～10分でも少しずつヨガに時間を使いうことで体のコリを解消することができます。週に1回、2回挑戦することにも意義がありますが、できれば毎日継続的に行い習慣化させるとより効果があります。

続けているうちに「あれ、先週よりも足が開くぞ」「手が床に届くようになってきた！」という成長を感じることができますよ。



気持ちいいところで止める

体の硬い人がヨガを行う際の最大のポイントは「無理をしない」ということです。体が硬い人がヨガを行う際、インストラクターのポーズに合わせて体を動かすと激痛が走るかもしれません。息を止めたり、痛い中で反動をつけてポーズを続けてしまうと体を傷つけてしまうことにもつながりかねません。

また、痛みを感じるとどうしてもヨガから離れたくなってしまいます。最初はイメージ通りにできなくて当然なので、自分が「気持ちいい」と感じる動きまでにとどめておくことがポイントです。気持ちいいところで止めていたら効果がないという訳ではなく、続けているうちに少しずつインストラクターの行うヨガのポーズの形に近づいていきます。



 ヨガの前にストレッチをする

ヨガの前に少しでも体を動かしておくと体がヨガを行う準備ができます。

いきなりヨガに取り掛かると筋や筋肉を痛める原因になるため、体の硬い人こそヨガの前にはストレッチを行いましょう。特に、アキレス腱や足首、手首を重点的にストレッチすることをおすすめします。



体が硬くてストレッチもしたくないのにヨガなんてできないという人へ

ヨガやストレッチが体に良いということは分かるけど、少し伸ばしただけで痛みが走るという人もいるはず。体がこわばり痛みを抱えていると、背中を伸ばしたり足を曲げることさえも嫌ですよね。そういう人は動かせる部分から積極的に動かしてみましょう。

靭帯に張り巡らされている毛細血管は全身に栄養素や酸素を運びますが、筋肉が緊張していると血流が悪化します。血流が停滞すると体内の老廃物が溜まり、疲労感やコリ、痛みの原因となるのです。

そこで筋肉が固まったまま体を伸ばすと無理が生じて痛みが出ます。しかし、固まった筋肉をほぐしていかなければどんどん固まり、不快感も増すばかりです。痛みの原因は炎症に関わる体内物質「ヒスタミン」などが分泌されるためです。固まった筋肉を伸ばそうとすると警告の意味でヒスタミンが出て痛みを感じる、というメカニズムです。

コリや不快感を改善させるために行うストレッチやヨガですが、それに伴う痛みを緩和させるためには血行を改善し、ヒスタミンの分泌を抑えることが必要になります。それを薬に頼らなくても良いのがストレッチやヨガによる柔軟です。

堂々巡りのように感じるかもしれませんが、コリや痛みや不快感を取り除くためには少しずつ体を柔らかくして血行を改善させることが近道なのです。



体が硬い人におすすめのポーズ

ヨガには様々なポーズがあり、そのポーズ一つ一つに意味があります。体が硬い人におすすめのポーズがあります。



体が硬い人におすすめポーズ①三日月のポーズ

三日月のポーズは足の付け根の鼠径部やわきの下などのリンパが多く集まる部位を刺激するため、血行や老廃物の排出を促進し、体が目覚めていきます。三日月のポーズの手順は次の通りです。



マットの上に膝立ちする。

骨盤を正面に向けたまま左足を一歩前に出す。

右手は後ろ足の太ももに。吸う息で右手を引き上げながら、腰を落とす。

左足の付け根が伸びている事を確認。

そのままの姿勢をキープしながら、3～5呼吸する。足を入れ替え反対側も同じ様に。



体が硬い人におすすめポーズ②花輪のポーズ

花輪のポーズは妊婦が行えるマタニティヨガにも採用されている負荷の少ないポーズです。優しいポーズでも下半身にしっかり響きますよ。花輪のポーズの手順は次の通りです。



足を濾し程度の幅に開き、つま先を外側に45度広げてお尻を付けずにしゃがむ。

旨の前で合唱し、息を吸う。

息を吐きつつ両肘で膝を押しながら足を開く。



弓のポーズ

胸を開いて肩甲骨をしっかり締めることで正しく呼吸をすることができます。自分の力で調整できるため、初心者や体が硬い人でも安全に行えるポーズです。

猫背の改善やヒップアップにもつながります。弓のポーズの手順は次の通りです。



うつ伏せになり、両足をそろえて足の甲まで伸ばす。手は体の横に置き手のひらを下にする。

息を吐きつつ両ひざを曲げ、両手で外側から足先～足首を掴む。

息を吸いつつ上半身と両足を持ち上げる。目線は斜め前方へ。

息を吐きつつ1の状態に戻す。



初心者がヨガを始めるときのポイント

ここまでヨガに関する柔軟性向上の効果やメリットを知ったところで「ヨガに挑戦してみようかな」と思った人もいるはず。しかし、初心者だとレッスンに途中から参加することに抵抗があると思います。そもそもヨガの基本からしっかり教えてくれるスタジオがあるかどうかも不安に思うでしょう。

ここでは初心者がヨガを始める際のポイントをお伝えします。



初心者向けのコースがあること

スタジオによってはレッスンの開催が少なく、いきなり上級者やベテランとのクラスになることも無きにしも非ず。自分のレベルと周りのレベルが違い過ぎるとやる気を損ねてしまうことにもつながります。

初心者が1から質問でき、ポーズを確認してくれるインストラクターがいる環境であるかを確認しましょう。



続けやすい環境か

どんな人でも最初からインストラクターが見せてくれるポーズを完璧に再現することは難しいです。体が硬い人はなおさら。体が硬く、なかなか思った通りのポーズができない中で、スタジオが通いづらく、自分に合う時間の教室が少ないことで辞めてしまうきっかけが増えてしまうことはもったいないです。

自分が無理なく続けられる環境を整えてからヨガを始めましょう。



インストラクターとの相性

ヨガ初心者が一番気にするべき点はインストラクターとの相性です。

教えてもらう以上、自分が信頼できるインストラクターから教えてもらいたいですよね。また、教え方だけでなく、しゃべり方や性格なども自分が気持ちよくヨガを続けていけるかを判断できる材料になります。

長く続けたいのであればある程、なるべく多くのインストラクターの中から自分に合うインストラクターを探してみてください。



体が硬い人がヨガを始めるならオンラインヨガがおすすめ

上記の「初心者がヨガを始める時のポイント」をすべて網羅するには最初のハードルが高すぎると思いませんか。それもそのはず、スタジオで行われているヨガ教室だと、時間が合わない、インストラクターと相性が悪い、レベルが付いていけないなど、なかなか長く続けられる人が少ないというのが現実です。

体が硬い人の中には自分の体の硬さをコンプレックスに思っている人もいます。スタジオで開催されているヨガ教室に通うとなると、自分のコンプレックスを公開しなければならず、恥ずかしさでなかなか最初の一歩を踏み出せないという人も多いです。

そんな人におすすめなのが「オンラインヨガ教室」です。オンライン教室だと実際にスタジオに足を運ぶ必要もなく、受講生からも自分のプライバシーを守ることができます。また、先生とマンツーマンで行える教室もあるため、体が硬い人ならではの悩みを聞いてもらいながら自分のペースでヨガを行うことも可能です。

また、オンライン教室であれば自分の余暇を使って5分～でも受講することが可能なため、忙しい現代人や子育て世代でも気軽に取り掛かることができますよ。



まとめ

体が硬い人にこそおすすめのヨガ。初心者にも始めやすいように教室を選ぶ際のポイントも紹介しました。

そもそも近くにヨガ教室が少ない人や、子育てや仕事の多忙で通える状況にない人にはオンラインヨガ教室がおすすめです。

柔軟性は短期的には手に入りません。無理なく長く続けられるように教室選びを行うことが重要です。

初心者でも大丈夫！体が硬い人にこそおすすめのヨガ、その理由を紹介

・オンラインヨガ
・オンラインバレエ
・パーソナルボディメイク

都営大江戸線若松河田駅、東新宿駅から徒歩６分、曙橋から徒歩10分のオンラインヨガ・バレエ・パーソナルトレーニングジムです。対面でも非対面でもお客様の用途や生活スタイルに合わせてご利用できます。

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