ファミリーアートin TOYOSU、2月2日(日)、節分前の日に「鬼の面」を作りました。
鬼のイメージについて写真などを見ながら子どもたちとお話ししていると、
物語に出てくる鬼、伝説の鬼、どれも怖かったり恐ろしい顔をしていますが、少し悲しい顔だったり、ひょうきん者だったり、実は優しかったりすることもあります。
さて、鬼面を作るけど、いきなり鬼の顔を描いたりはしないところが臨床美術の面白いところです。
なんだそりゃ〜って感じの子どもたちですが、メインのデモンストレーションを見るともうやりたいって気持ちが沸々!
<デカルコマニーというのは・・・>
デカルコマニーは、紙と紙の間などに絵具を挟み、再び開いて偶発的な模様を得る技法で、「仏: décalquer」に由来する。元は陶器やガラスの絵付け技法であったが、オスカー・ドミンゲスが絵画に導入した。By ウィキペディア 子どもたちには「ぺったん」という言葉でお話ししました。
楽しそうにやりたがる子ども、やってみたら思っていたのと違った、やりたくなかったけどママがやった(笑)、もっと他にもやりたい(笑)といろいろな感想が子どもたちの心を駆け巡っていました。
いいんですよ、上手に作らなくても言われた通りに作らなくても、みんながやってみたい思い思いの作品になればいいな、と我々講師たちは思っています。
そして、子どもたちには「やってみたいな、どうなるのかな? あ、こんなのやったらどう?」と気持ちが膨らんでいけるようにお話ししています。自分で探求してやってみた、こんなのできたよ、って教えてねともお願いしています。
さてさてどんな形が出てきたかなぁ〜そこに筆で色の線や点も描いていくよ〜!

デカルコマニーでできてきた形は、不定形の抽象形態でしかありません。
これが鬼?いえいえ、ここから鬼を想像していくんですよ〜。

抽象の世界から具象をイメージしていく過程は、子どもたちの思考を柔らかくしていくように思います。
あ、ここに目が、あ、ここに口が〜と発見する楽しさや喜びを親子でぜひ共有してみてくださいね。
たくさん感じてたくさんやってみる、そしてお父さん、お母さんも一緒に楽しんでいる姿をみる子どもたちにはいろんな世界もまた、楽しげに見えてくるのではないでしょうか。

次回は2月16日(日)「青首大根」というプログラムを行います。