これまで『自律神経失調症』や『うつ病』についてのブログを書いてきました。
『自律神経失調症』や『うつ病』は聞いたことがある方も多いと思いますが、今回は『適応障害』についてです。

『適応障害』はあまり聞き覚えのない病気だと思います。
"障害"というフレーズから、『発達障害』や『パーソナリティー障害』などを頭に思い浮かべる人もいるかもしれません。
また、現にストレスが原因で『うつ病』のような症状が現れ、会社を休んでしまう状況になってしまい、『うつ病』を疑って受診した結果『適応障害』と診断されたという人もいるかもしれません。

そんな聞き覚えの薄い『適応障害』とはいったいどういうものなのでしょうか？


『適応障害』をザックリと説明すると「環境の変化に適応できず、そのストレスが原因で、そのストレスに適応できないことから、様々な精神症状や身体症状が現れ、日常生活にも支障をきたす病気』という風になります。
説明としては『うつ病』とよく似ていますが、『うつ病』との違いは①”脳のエネルギーの欠乏”があるかどうか、②ストレス源から離れた場合の抑うつ状態の持続性の違いとなります。

『うつ病』の場合はストレス源から一定の距離を置いても抑うつ症状が持続しますが、『適応障害』の場合にはストレス源から距離を置くことで抑うつ症状が緩和されていきます。
それ以外にも『適応障害』では、逃避的な他への依存が見られたり、虚言や行き過ぎた攻撃性が出る場合もあります。
青年期の場合では反社会的な行為を繰り返すなどの行為障害がみられたり、幼児期の場合には指しゃぶり等の「赤ちゃん返り」が見られることもあります。
これらは『うつ病』には見られない症状で、『適応障害』と『うつ病』の差といえます。

しかし『適応障害』が長期化していくと、症状が慢性化したり、『うつ病』へ移行する場合もあるため、きちんと対応することが重要です。

先述の通り、『適応障害』と『うつ病』の症状は似ています。

①抑うつ気分がある
　気持ちが沈み込んだり、落ち込んだ状態が続いている状況

②食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
　食欲減退…いつも食欲が落ちている。ダイエットをしているわけでもないのに体重が減ってきている。
　食欲増進…いつも食欲が増進して過食になる。食べ過ぎで体重が増えてしまう。

③不眠
　よく眠れない、夜中に何度も目が覚める、朝早くから目覚めてしまう、熟睡感がない

④易疲労感または気力の減退
　 易疲労感 …いつもより疲れやすくなっている。体が重い。気ばかり焦る。
　気力の減退…気力が低下している。気力がでない。億劫で仕方ない。日常的なことにも時間がかかる。といった症状です。

⑤思考力や集中力の減退または判断力の低下
　物事に集中できなかったり、新聞やテレビを見ても内容が頭に入ってこない。考えがおそくなり、考えがまとまらない。
　物事を決めることができない

⑥感情のコントロールができない
　感情を抑えようとしても泣き叫けんだり、怒りを抑えられずイライラしたり攻撃的になったりする。

⑦出来事や環境に対して過敏（神経質）になり、漠然とした不安感にかられる。

⑧依存傾向が強くなる。
　・酒量が増える、・タバコの本数が増える、・ギャンブルやゲームなど他への依存傾向が強くなる。

⑨身体的な症状
　・頭痛、・めまい、・吐き気、・肩こり、・動悸、・便秘 　など

３．『適応障害』の原因について

【１．『適応障害』とは】の項目でも書きましたが、キーワードは”環境の変化”です。
その変化した環境に適応できないことがストレスとなり『適応障害』が引き起こされます。そして『適応障害』を発症する場合には、その引き金となる出来事が必ずあることも特徴です。

環境の変化は悪い変化ばかりとは限りません、昇進や結婚、出産などのおめでたいような出来事でもその人を取り巻く環境は変化します。
そういった環境の変化についていけない（適応できない）ことがこの適応障害の原因です。

４．『適応障害』の治療とカウンセリング

『適応障害』からくる不眠や不安、うつ症状に対しては対症療法として”薬物療法”を用いるのが効果的ですが、それだけでは根源的な治療にはなりません。

『適応障害』の原因は環境の変化によるストレスと書きました。『適応障害』であればそのストレスから離れれば抑うつ症状は緩和されます。
つまり『適応障害』は原因となるストレスを取り除くことができれば改善していくということです。
原因となるストレスから離れることに問題がないのであれば、そのストレスから離れるだけでその問題は解決しますが、そう簡単に問題から離れることができないこともあるでしょう。
また、そのストレスから離れることができたとしても、同じようなストレス環境に置かれた際にはまた同じような問題が発生してしまう可能性もあります。

そもそもストレスの感じ方は人それぞれです。
同様の事柄があったとしても、その事柄に【ストレスを強く感じる人】と【ストレスをあまり感じない人】に別けられますが、その差は【ストレス耐性】によって決まります。
ですからストレス耐性や適応力を高めることができればストレスから受ける影響を減らすことができるのです。
認知の仕方も人それぞれです。
人間は自分の認知によってこの世界を認識します。出来事についても認知によって認識され、問題やストレスがあればそれに対応しようとします。
認知の仕方にゆがみがあれば、認識された認知にもゆがみが生じ、その出来事もゆがんで認識されることになります。
話が変わってしまったように思われるかもしれませんが、認知のゆがみによってストレス耐性や適応力に大きな影響がでることになるのです。

カウンセリングでは、この認知の仕方について一緒に考えていくことになります。
認知の仕方に問題があるのであれば、カウンセリングによって一緒にどこに問題があるのかを探り、その認知の仕方を変化させるようにアプローチしていきます。
また対応の仕方に問題があるのであれば、適切な対応の仕方について一緒に考え、必要があればアサーション・トレーニングやストレス・コントロールなどを行いながら、より適応力を高められるようにアプローチしていきます。
カウンセリングの過程でストレス耐性や適応力を高めることができれば『適応障害』の症状は低減し、最終的には『適応障害』を克服することができるはずです。

しかし認知の仕方を変えることは容易ではありません。時間は掛かりますが、焦らず、ゆっくりと、丁寧に、一緒に考えていきましょう。


「適応障害の治療や再発防止」のために、千葉・柏のカウンセリングルーム・リーフをお気軽にご活用ください。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

～　あなたの悩みを、お気軽にお聴かせください　～

　柏駅 徒歩７分のカウンセリングルーム

Counseling Room Leaf　= ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞﾙｰﾑ ﾘｰﾌ =

〒277-0005

千葉県 柏市 柏 3-7-21 椎名ビル 406

TEL ： 04-7157-0695　Fax ： 04-7157-0696

e-mail ： info@mitsuba-leaf.co.jp

HomePage ： https://mitsuba-leaf.co.jp/

予約サイト ： 

https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express

※予約サイトからご予約いただくと、ほとんどのメニューで2,000円割引実施中です。

　 詳しくはホームページをご覧ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

これまで『自律神経失調症』や『うつ病』についてのブログを書いてきました。
『自律神経失調症』や『うつ病』は聞いたことがある方も多いと思いますが、今回は『適応障害』についてです。

『適応障害』はあまり聞き覚えのない病気だと思います。
"障害"というフレーズから、『発達障害』や『パーソナリティー障害』などを頭に思い浮かべる人もいるかもしれません。
また、現にストレスが原因で『うつ病』のような症状が現れ、会社を休んでしまう状況になってしまい、『うつ病』を疑って受診した結果『適応障害』と診断されたという人もいるかもしれません。

そんな聞き覚えの薄い『適応障害』とはいったいどういうものなのでしょうか？

１．『適応障害』とは？
『適応障害』をザックリと説明すると「環境の変化に適応できず、そのストレスが原因で、そのストレスに適応できないことから、様々な精神症状や身体症状が現れ、日常生活にも支障をきたす病気』という風になります。
説明としては『うつ病』とよく似ていますが、『うつ病』との違いは①”脳のエネルギーの欠乏”があるかどうか、②ストレス源から離れた場合の抑うつ状態の持続性の違いとなります。

『うつ病』の場合はストレス源から一定の距離を置いても抑うつ症状が持続しますが、『適応障害』の場合にはストレス源から距離を置くことで抑うつ症状が緩和されていきます。
それ以外にも『適応障害』では、逃避的な他への依存が見られたり、虚言や行き過ぎた攻撃性が出る場合もあります。
青年期の場合では反社会的な行為を繰り返すなどの行為障害がみられたり、幼児期の場合には指しゃぶり等の「赤ちゃん返り」が見られることもあります。
これらは『うつ病』には見られない症状で、『適応障害』と『うつ病』の差といえます。

しかし『適応障害』が長期化していくと、症状が慢性化したり、『うつ病』へ移行する場合もあるため、きちんと対応することが重要です。

２．『適応障害』の症状
先述の通り、『適応障害』と『うつ病』の症状は似ています。

①抑うつ気分がある
　気持ちが沈み込んだり、落ち込んだ状態が続いている状況

②食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
　食欲減退…いつも食欲が落ちている。ダイエットをしているわけでもないのに体重が減ってきている。
　食欲増進…いつも食欲が増進して過食になる。食べ過ぎで体重が増えてしまう。

③不眠
　よく眠れない、夜中に何度も目が覚める、朝早くから目覚めてしまう、熟睡感がない

④易疲労感または気力の減退
　 易疲労感 …いつもより疲れやすくなっている。体が重い。気ばかり焦る。
　気力の減退…気力が低下している。気力がでない。億劫で仕方ない。日常的なことにも時間がかかる。といった症状です。

⑤思考力や集中力の減退または判断力の低下
　物事に集中できなかったり、新聞やテレビを見ても内容が頭に入ってこない。考えがおそくなり、考えがまとまらない。
　物事を決めることができない

⑥感情のコントロールができない
　感情を抑えようとしても泣き叫けんだり、怒りを抑えられずイライラしたり攻撃的になったりする。

⑦出来事や環境に対して過敏（神経質）になり、漠然とした不安感にかられる。

⑧依存傾向が強くなる。
　・酒量が増える、・タバコの本数が増える、・ギャンブルやゲームなど他への依存傾向が強くなる。

⑨身体的な症状
　・頭痛、・めまい、・吐き気、・肩こり、・動悸、・便秘 　など

３．『適応障害』の原因について
【１．『適応障害』とは】の項目でも書きましたが、キーワードは”環境の変化”です。
その変化した環境に適応できないことがストレスとなり『適応障害』が引き起こされます。そして『適応障害』を発症する場合には、その引き金となる出来事が必ずあることも特徴です。

環境の変化は悪い変化ばかりとは限りません、昇進や結婚、出産などのおめでたいような出来事でもその人を取り巻く環境は変化します。
そういった環境の変化についていけない（適応できない）ことがこの適応障害の原因です。

４．『適応障害』の治療とカウンセリング
『適応障害』からくる不眠や不安、うつ症状に対しては対症療法として”薬物療法”を用いるのが効果的ですが、それだけでは根源的な治療にはなりません。

『適応障害』の原因は環境の変化によるストレスと書きました。『適応障害』であればそのストレスから離れれば抑うつ症状は緩和されます。
つまり『適応障害』は原因となるストレスを取り除くことができれば改善していくということです。
原因となるストレスから離れることに問題がないのであれば、そのストレスから離れるだけでその問題は解決しますが、そう簡単に問題から離れることができないこともあるでしょう。
また、そのストレスから離れることができたとしても、同じようなストレス環境に置かれた際にはまた同じような問題が発生してしまう可能性もあります。

そもそもストレスの感じ方は人それぞれです。
同様の事柄があったとしても、その事柄に【ストレスを強く感じる人】と【ストレスをあまり感じない人】に別けられますが、その差は【ストレス耐性】によって決まります。
ですからストレス耐性や適応力を高めることができればストレスから受ける影響を減らすことができるのです。
認知の仕方も人それぞれです。
人間は自分の認知によってこの世界を認識します。出来事についても認知によって認識され、問題やストレスがあればそれに対応しようとします。
認知の仕方にゆがみがあれば、認識された認知にもゆがみが生じ、その出来事もゆがんで認識されることになります。
話が変わってしまったように思われるかもしれませんが、認知のゆがみによってストレス耐性や適応力に大きな影響がでることになるのです。

カウンセリングでは、この認知の仕方について一緒に考えていくことになります。
認知の仕方に問題があるのであれば、カウンセリングによって一緒にどこに問題があるのかを探り、その認知の仕方を変化させるようにアプローチしていきます。
また対応の仕方に問題があるのであれば、適切な対応の仕方について一緒に考え、必要があればアサーション・トレーニングやストレス・コントロールなどを行いながら、より適応力を高められるようにアプローチしていきます。
カウンセリングの過程でストレス耐性や適応力を高めることができれば『適応障害』の症状は低減し、最終的には『適応障害』を克服することができるはずです。

しかし認知の仕方を変えることは容易ではありません。時間は掛かりますが、焦らず、ゆっくりと、丁寧に、一緒に考えていきましょう。


「適応障害の治療や再発防止」のために、千葉・柏のカウンセリングルーム・リーフをお気軽にご活用ください。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

～　あなたの悩みを、お気軽にお聴かせください　～

　柏駅 徒歩７分のカウンセリングルーム

Counseling Room Leaf　= ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞﾙｰﾑ ﾘｰﾌ =

〒277-0005

千葉県 柏市 柏 3-7-21 椎名ビル 406

TEL ： 04-7157-0695　Fax ： 04-7157-0696

e-mail ： info@mitsuba-leaf.co.jp

HomePage ： https://mitsuba-leaf.co.jp/

予約サイト ： 

https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express

※予約サイトからご予約いただくと、ほとんどのメニューで2,000円割引実施中です。

　 詳しくはホームページをご覧ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

適応障害とカウンセリング

『うつ』は「ココロの風邪」と言われるほど誰にでも起こりえることです。

かくいう私も病院で勤務していた際に上司からパワハラにあい、うつ状態になった経験があります。
私の場合、うつ状態と表現しているのは、受診して確定診断をされたわけではなく、当時の自分を振り返ってみるとうつ状態だったと考えるのが妥当だと思うからです。

うつ状態を経験してみれば判りますが、実際の『うつ』は「風邪」というほど軽い病気ではありません。
かかる頻度が高く、重症化させると危険という部分に対して「風邪」という比喩を用いているにすぎません。

また日本ではまだまだ「精神疾患」というとネガティブなイメージがあるため、「ココロの風邪」というフレーズで『うつ』に軽いイメージを持たせることで、受診への抵抗感を減らす意味合いもあるのだろうと思われます。
このフレーズは『うつ』に対して誤った認識を発生させる可能性はあるものの、『うつ病』をポピュラーな病気として認知させたのは事実だといえます。

誰しも日常生活の中で、不快な出来事があれば憂うつな気分になることがあると思います。しかし、たいていの場合、自然と時間の経過とともに元気になるのが通常です。
しかし時間の経過とともに改善しなかったり、悪化する場合に「病気」としてとらえることになります。
『うつ病』をザックリと表現するとすれば、「脳のエネルギーが欠乏し、それに起因して憂うつな気分やさまざまな意欲の低下といった心理的症状が現れる病気」という風になるでしょう。
またそれに伴い、さまざまな身体的症状を伴うことも多いことがこの病気の特徴です。

そのため『うつ病』が身体的症状に埋もれて診断されなかったり、自律神経失調症と間違われることもあります。

日本うつ病学会の「うつ病（大うつ病）」診断基準（2013年版 DSM-V準拠）によると

①抑うつ気分がある
　気持ちが沈み込んだり、落ち込んだ状態が続いている状況

②興味または喜びの喪失
　仕事や趣味など、普段やっていたことに興味が持てなくなる。何をしていても楽しめない。
　※明らかに身体疾患による症状は含まない。

③食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
　食欲減退…いつも食欲が落ちている。ダイエットをしているわけでもないのに体重が減ってきている。
　食欲増進…いつも食欲が増進して過食になる。食べ過ぎで体重が増えてしまう。

④不眠あるいは睡眠過多
　 不　眠 …よく眠れない、夜中に何度も目が覚める、朝早くから目覚めてしまう、熟睡感がない
　睡眠過多…眠気が強くて毎日眠りすぎる。

⑤精神運動性の焦燥または制止・沈滞
　焦燥…じっとしていられず動き回ったり、座っていられなくなったりする症状。
　制止…話し方や動作が普段より遅くなったり、言葉がなかなか出てこないといった症状。

⑥易疲労感または気力の減退
　 易疲労感 …いつもより疲れやすくなっている。体が重い。気ばかり焦る。
　気力の減退…気力が低下している。気力がでない。億劫で仕方ない。日常的なことにも時間がかかる。といった症状です．

⑦無価値観または過剰あるいは不適切な罪責感
　　無価値観　…自分は価値のない人間だと感じる
　過剰な罪責感…自分は悪いことをした、相手に申し訳ないと自分のことを責めてばかりいる。明確な理由がないのに物事がうまくいかないのは自分せいだと思う。

⑧思考力や集中力の減退または決断困難
　物事に集中できなかったり、新聞やテレビを見ても内容が頭に入ってこない。考えがおそくなり、考えがまとまらない。
　物事を決めることができない

⑨死についての反復思考、特別な計画はない反復的な自殺念慮、自殺企図
　死について何度も考える。気持ちが沈みこんで自殺のことを何度も考える。
　自殺を計画したり、実際に企てたこともある。

DSM-Vの中の診断基準で、下記の項目が付加されています。
・上記項目①、②の症状が、ほとんど一日中、かつほぼ毎日あらわれるのが2週間続いている。
・症状のせいで著しい苦痛や社会的な不利益を被っている。
・これらの症状は一般身体疾患や物質依存（薬物またはアルコールなど）では説明できない。

その上で、日本うつ病学会では上記９項目の内、何個当てはまるかで程度（軽度、中等度、重度）を判断します。

軽　症：診断基準 9 項目のうち、5 項目を概ね超えない程度に満たす場合で、症状の強度として、苦痛は感じられるが、対人関係上・職業上の機能障害はわずかな状態にとどまる。
中等症：軽症と重症の中間に相当するもの。
重　症：診断基準 9 項目のうち、5 項目をはるかに超えて満たし、症状は極めて苦痛で、機能が著明に損なわれている。

２．『うつ病』の原因について

現在までの研究で解っていることは、『うつ病』を引き起こす原因は１つではないということです。
過剰なストレスなど、非常につらい出来事が引き金となって発症することが多く、その出来事を原因として捉えがちですが、実際にはその出来事のみで病気になるわけではありません。
多くの場合、発症する出来事にみまわれる以前からの様々なことが要因として重なり合い、それらが複合的に結びついて発症に至るのです。

まず引き金となりやすい出来事として、

・大切な人（家族や親しい人）の死や離別
・大切なものを失う（仕事や財産、健康なども含む）
・人間関係のトラブル
・家庭内のトラブル
・職場や家庭での役割の変化（昇格、降格、結婚、妊娠、引越しなど）　等があげられます。

こうして見るだけでもさまざまな出来事が発症の引き金となりうることが分かります。
一見おめでたいような出来事でも、その出来事によって環境が大幅に変わり、それが心的負荷（ストレス）となってしまうこともあるのです。
（※このように（自分を含めた）周囲の環境の変化による要因の事を『環境要因』と呼びます。）

次に本人の「性格傾向」も発症要因のひとつになりえます。
例えば、・義務感が強い　・仕事熱心　・完璧主義　・几帳面　・凝り性だったりすると、「きちんとやらなくてはいけないという気持ち」が強くなり、それが心的負荷（ストレス）となります。
他にも、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとする性格の持ち主は、周囲への気遣いをするあまり、心的負荷（ストレス）が大きくなりがちです。
このような性格の持ち主は、努力の成果が伴っているうちは乗り越えていけますが、成果が出せない状況が生じたり、疲れてエネルギーの枯渇が起これば発症の危険が高まることになります。

他にも「遺伝的要因」や「慢性的な身体疾患」なども発症要因のひとつだと考えられています。

そしてこれらの要因が複合することにより、脳内の神経伝達物質の分泌が抑制されたり機能が低下してしまい、情報の伝達がうまくいかなくなって『うつ病』を引き起こすと考えられています。
特に神経伝達物質の中の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」は、人の感情に関する情報を伝達する物質であり、その物質の機能が低下することによって、『うつ病』の特徴的な精神状態が引き起こされているのです。

３．『うつ病』の経過と治療期間

『うつ病』は軽くうつ症状が現れ始める「発症期（急進期）」から始まり、そのままにしておくと「重症期（低迷期）」へと移行していきます。
早期発見・早期対応ができればそれだけ症状も軽く、回復も容易ですが、本人も周囲からでも、うつの発症期の段階で治療が必要だと感じる人は少ないと思います。
それは、いろいろなストレスからの憂鬱感や不安感などは誰しもが感じることがあるからです。
ですから、たとえそのような症状を家族から指摘されても、本人は「良くあること、自分は大丈夫、今を乗り切ればそのうち良くなる」と考え、そのような受け答えになるために大事だと思わないのです。
そのため、重症期（低迷期）に入ってようやく「ちょっと普通ではない」と周囲が気が付いて受診させることが多いのです。

治療を始めたからといっても『うつ病』は風邪のように治療を始めればすぐに効果があらわれて、完治するというものではありません。
「寛解」するまでにはある程度の期間が必要になり、その治療の経過も、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、ゆっくりと改善していきます。
「寛解」とは、元気な状態に回復することを指しますが、完治と言わないのは再燃（再発）する可能性があるからです。

治療の期間は「急性期」「回復期」「継続期」「維持期（再発予防期）」に分けられます。
「急性期」にいちばん重視すべきなのは「休養」です。まずはしっかりとココロと体を休める必要があります。
「回復期」は「薬物療法」によって症状の緩和と治療を行っていきます。
「継続期」には「寛解」した状態になり症状はほぼ消失しますが「薬物療法」による経過観察が必要になります。自己判断による中断は症状の悪化させたり長期化する場合があるので注意が必要です。
そしてこの頃から「カウンセリング」を開始すると良いと思います。
「再発予防期」はその名の通り、経過観察をしながら「カウンセリング」を行うことで再燃（再発）を予防することが中心となります。

それぞれの治療期間がどれくらいの時間を要するかは、それぞれの状況によって変わるために一概には言えません。
ですがおおよその目安として、急性期は１～２ヶ月、回復期は２～４ヶ月、継続期は４～９ヶ月、再発予防期が１年～、というのが典型的な『うつ病』の治療期間の目安と考えてください。
時間は掛かっても『うつ病』の患者さんの８割程度は「寛解」を迎えることができるとされています。

４．『うつ病』の治療について

『うつ病』の治療は「休養」と「薬物療法」、そして「カウンセリング」によっておこなうのが一般的です。

① 休養
生物は生まれながらにして「ホメオスタシス（恒常性）」と「自然治癒」という機能をもっています。
「ホメオスタシス」とは、生物がその内部環境を一定の状態に保とうとする機能のことで、「自然治癒力」とは、ダメージを受けた部分（ケガや病気）を自然に治す機能のことです。
つまり生命体は、自分の意志とはかかわりなく、周囲の環境に合わせながら自身を一定の状態を保とうとし、そして損傷した部分があれば自然に回復しいく力を持っているのです。
ココロの病気についても同様で、ココロを休ませることによって自然と回復していける力をもっています。
『うつ病』は脳のエネルギーが欠乏することによって引き起こされている状態ですので、脳をしっかり休ませて欠乏したエネルギーを回復させることが大切です。

② 薬物療法
「休養」をしていれば自然治癒力が働き、快方に向かっていくと書きましたが、『うつ病』などの場合、不眠や食欲不振などの症状により十分な休養が取れないことがあります。
また罪悪感や不安感、その他の苦痛になる症状によりココロを充分に休ませることができないこともあります。
そういった場合、苦痛となる症状を軽減させたり、脳の機能的不調を改善するために「薬物療法」が行われます。
不眠の症状がある場合には「睡眠導入剤」や「睡眠薬」を使用することによって不眠を解消し、睡眠によってしっかりと脳を休ませることができます。
罪悪感や不安感、恐怖感などで苦しんでいる場合には「抗不安薬（精神安定剤）」などで不安感を緩和させることで、ココロを休ませるといった具合です。

そして『うつ病』には、「抗うつ薬」という種類のくすりが有効です。
現在はSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）やSNRI（セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬）、NaSSA（ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬）などの抗うつ薬が使用されます。
以前の抗うつ薬に比べて副作用が少なくなっていますが、それでも眠気を催したり、吐き気などの胃腸症状などがでる場合があります。
しかし服薬開始から1週間程度で、それらの症状は徐々に軽減していきます。ですが副作用がつらい場合には遠慮なく医師に相談するようにしてください。
また抗うつ薬は頭痛薬のように即効性のある薬ではないため、その効果が現れるまでにおおよそ２週間程度の時間が必要になります。
服薬をしても、すぐに効果が現れないからといって服薬を中断してしまう方もいますが、主治医の指示に沿って一定期間継続することが大切です。

「ココロの病気の薬を飲むと、意志を奪われ、自分が自分ではなくなってしまうのでは？」という不安や恐怖を感じ、薬の服用をすること自体に抵抗感をお持ちになる方もいらっると思います。
ですが、元々自分が持っている「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質を有効に機能するようサポートするのが、「抗うつ剤」の効果ですので、自分が自分でなくなるということはありません。

③ カウンセリング
「休養」と「薬物療法」でうつ症状の改善はできますが、せっかく改善しても、それだけではまた再燃（再発）してしまう可能性があります。
それは「休養」や「薬物療法」では自分を取り巻く「環境要因」や「性格傾向」を変えることはできないからです。
そもそもの『うつ病』になってしまう要因を低減させない限り、同様の事態に直面した場合にまた同じことの繰り返しになってしまうからです。
だからこそ『うつ病』を引き起こしてしまった要因が何なのかを考えなければなりません。

カウンセリングでは主に要因となった問題点を探り、対策を考えるといった再発予防という観点が中心となります。
同じような状況だとしても、なるべく『うつ病』が再燃（再発）しないように、ご自身の思考パターン・行動パターンを見直していく作業になります。

カウンセリングには「認知行動療法」「内観療法」「森田療法」「来談者中心療法」など、さまざまな手法があります。
人によっては「認知行動療法」でなければ『うつ病』に対してカウンセリングの効果が出ないと思っている方もいらっしゃるようですが、必ずしもそういうわけではありません。
それぞれのカウンセリングで共通している点は、ご自身の中に持つ「力」を見出し、「自己肯定感」を再認識してもらい、それらの「力」を活用しようとする点です。
またカウンセリングは、カウンセラーから一方的に行うものではなく、相談者様と共にそれらを考えていくことが重要です。
つまり相談者様自身の自主性（今までの習慣を見直し、改善する意志と行動）が必須となります。

『うつ病』の治療では、身体の病気と同様に「早期発見」、「早期対応」がとても大切です。
早めに対応することで、スムーズな治療へと結びつき、より早期の回復につながります。
早期発見のためには、いちばん身近なご家族の方の気づきがとても重要ですし、また治療期間においても、ご家族の方の理解・サポートが必要です。
家族でも比較的わかりやすいサインについてお伝えします。 判断するポイントは「いつもの様子とは違うといった変化」とそれらが継続する期間です。

『うつ病』のサイン
●身体面からのサイン
・朝早く目が覚めてしまう、または過眠。
・夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど。
・食欲の変化（食欲がない、または過食してしまう）
・ダイエットをしているわけでもないのに急激に体重が減った、または増えた。
・何を食べてもおいしくない。
・朝からぐったりと疲れきっている。疲労感がぬけない。
・頭や首、肩が重い。
・原因の判らない頭痛や微熱が続く。
・下痢や便秘が続く。

●行動からのサイン
・会社や学校に遅刻・欠勤することが増えた。
・会社や学校に行きたがらない。
・約束を守れなくなった。
・周囲の事に関心がなくなった。
・新聞やテレビを見なくなった。
・口数が減り、人との接触を避けるようになった。
・喫煙量や飲酒量が増える。
・「自分はダメな人間だ」「自分のせいで迷惑を掛けている」など自分を否定するような発言が増える。

●こころの面のサイン
・気分が落ち込んでいる、憂鬱そうにしている、何事にも悲観的になる。
・何事にも興味がもてない。
・何をするにもおっくうそうにする。
・不安そうにしている、またはイライラして落ち着きがない。

これらのサインのひとつひとつは誰でも経験したことのあるものだと思います。
しかしこれらのサインが２週間以上続く場合は要注意です。

たとえ本人が「大丈夫」と言ってもそのまま鵜呑みにするのではなく、「心配だから少し話そう、話してみたら楽になるかも知れないよ」と、急かさず、ゆっくり時間をとって話を聴いてあげてください。
その際に「頑張ってくれないと～」とプレッシャーになる言葉掛けをしたり、「それはダメだよ」など非難をしたり、一方的に否定をするような発言は避けてください。
また、人によっては『うつ病』の影響から、仕事を辞めることを考える人がいます。
その場合うつ症状が回復すれば、考え方が変わることもあるので、重要な決断は、すぐに答えを出さずに『うつ病』が回復してから行うように促すことも大切です。

気になる場合には、心療内科やメンタルクリニックなど、専門の医療機関に一緒に受診をして相談をしてみるのが良いと思います。

『うつ病』は『うつ病』にかかった本人だけでなく、それを支える家族の方々も大変つらい思いをしていらっしゃると思います。
『うつ病』は「気持ちの問題」で片づけられるものではなく、れっきとした病気です。
『うつ病』はひとりで抱えて乗り越えられるものではありませんし、ご家族のサポートがあっても、それだけで解決することは難しいものです。
気付きのサインで気になるものがある場合には、気軽に専門医に相談してみてください。
『うつ病』に限らず、どんな病気であれ、早期発見・早期治療が大切です。

そして「うつ病の予防」や「うつ病の再発防止」のためにも、千葉・柏のカウンセリングルーム・リーフを、お気軽にご活用ください。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

～　あなたの悩みを、お気軽にお聴かせください　～

　柏駅 徒歩７分のカウンセリングルーム

Counseling Room Leaf　= ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞﾙｰﾑ ﾘｰﾌ =

〒277-0005

千葉県 柏市 柏 3-7-21 椎名ビル 406

TEL ： 04-7157-0695　Fax ： 04-7157-0696

e-mail ： info@mitsuba-leaf.co.jp

HomePage ： https://mitsuba-leaf.co.jp/

予約サイト ： 

https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express

※予約サイトからご予約いただくと、ほとんどのメニューで2,000円割引実施中です。

　 詳しくはホームページをご覧ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

うつ病とカウンセリング

自律神経失調症という病名を聞いたことがある人も多いと思います。

実際に自律神経失調症と診断された人もいるかもしれません。

しかし自律神経失調症とは正式な【病名】ではなく、自律神経が乱れている【状態】をあらわしています。

ではなぜ自律神経失調症と診断される人が多いのでしょうか？

日本心身医学会では自律神経失調症を「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義しています。

これは本人が頭痛やめまい、動悸や吐き気など様々な身体的な症状を訴えているにもかかわらず、検査では身体的疾患が見つからず、また明らかな精神障害もないときに自律神経失調症と診断されるということです。

もっと簡単に言えば『原因がよくわからない様々な身体的症状がある』場合に、自律神経失調症といっておくということなのです。

とはいえ身体的症状がある側（本人）としては、とてもつらい状態であることには変わりはありません。

けれどもそれはなかなか周囲にも理解されにくい部分もあり、長期化していくと、よけいに肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。

私の母も３０代後半ごろから自律神経失調症やメニエール病と診断されたりしていましたが、結局のところ決定的な治療法がある訳ではなく、対処療法的な服薬で状態とうまく付き合っていくしかありませんでした。

そしてあまり周囲からその症状について理解されないことでも苦しい思いをしたと思います。

自律神経は心臓の鼓動や体温調整、胃腸の働きなど、生命活動にかかわる重要な部分の働きをコントロールする役割を担っています。

自律神経は自分の意識とは無関係に常に働き続けるため、睡眠中などでも心拍や呼吸が止まることはなく、発汗や血管収縮などで体温調整も自然に行っているのです。そして、その重要な役割のために自律神経は自分の意志で動かすことはできません。

自律神経には、交感神経と副交感神経の２種類があります。

交感神経は身体を興奮・緊張させ、鼓動や呼吸を早めることによって、即座に外部への状況に対応するために働きかけるというような、いわば外部活性を担っています。

副交感神経は睡眠やリラックスなどを司り、身体を休ませることで生体活動を健全に維持するといった内部生体活動を担っています。

このように、それぞれが相反した活動を司っているため、身体活動のアクセルとブレーキのような役割もはたしているのです。そのため自律神経のバランスの乱れは、身体活動に多大な影響を及ぼしてしまうのです。

自律神経の乱れる原因として、①ストレス、②生活習慣の乱れ、③ホルモンバランスの乱れが挙げられます。

4.自律神経失調症とカウンセリング

一般的な病院での自律神経失調症の治療としては、（対症療法的に）症状を緩和する薬物療法が多いと思います。

もちろん薬物療法も大事ですし、症状に対しての即効性という点では薬物療法は最適です。

生活の乱れが原因の場合、自分から症状の改善をするために、生活リズムを整え、バランスの良い食生活と適度な運動習慣を身に着けるといったことに注意することで対処することができます。

そして定期的な飲酒や喫煙、カフェイン摂取も交感神経を優位にするため控えるようにしてください。

自律神経の乱れの原因がストレスの場合、ストレスの原因を探してストレスを少しでも解消することができれば症状の改善が見込めますし、ストレスへの対処法を身につけることが出来ればそれも症状を緩和する１つの手段になります。

またリラクゼーション（漸進的筋弛緩法）や自律訓練法などを行うことで、交感神経優位の状態を多少なりとも鎮静化させることもできるでしょう。

カウンセリングは、このようなストレスが原因の場合に効果があるといえるでしょう。

（※すべての人に必ず同様の効果がでるわけではありません。）

少なくとも、ツラい気持ちを吐き出すだけでも、気持ちを落ち着かせることができます。

あなたのツラい気持ちを「リーフ」で吐き出してみませんか？

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

～　あなたの悩みを、お気軽にお聴かせください　～

　柏駅 徒歩７分のカウンセリングルーム

Counseling Room Leaf　= ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞﾙｰﾑ ﾘｰﾌ =

千葉県 柏市 柏 3-7-21 椎名ビル 406

TEL ： 04-7157-0695　Fax ： 04-7157-0696

https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express

※予約サイトからご予約いただくと、ほとんどのメニューで2,000円割引実施中です。

　 詳しくはホームページをご覧ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

1.自律神経失調症とは
自律神経失調症という病名を聞いたことがある人も多いと思います。
実際に自律神経失調症と診断された人もいるかもしれません。
しかし自律神経失調症とは正式な【病名】ではなく、自律神経が乱れている【状態】をあらわしています。
ではなぜ自律神経失調症と診断される人が多いのでしょうか？
日本心身医学会では自律神経失調症を「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義しています。
これは本人が頭痛やめまい、動悸や吐き気など様々な身体的な症状を訴えているにもかかわらず、検査では身体的疾患が見つからず、また明らかな精神障害もないときに自律神経失調症と診断されるということです。
もっと簡単に言えば『原因がよくわからない様々な身体的症状がある』場合に、自律神経失調症といっておくということなのです。
とはいえ身体的症状がある側（本人）としては、とてもつらい状態であることには変わりはありません。
けれどもそれはなかなか周囲にも理解されにくい部分もあり、長期化していくと、よけいに肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。
私の母も３０代後半ごろから自律神経失調症やメニエール病と診断されたりしていましたが、結局のところ決定的な治療法がある訳ではなく、対処療法的な服薬で状態とうまく付き合っていくしかありませんでした。
そしてあまり周囲からその症状について理解されないことでも苦しい思いをしたと思います。

2.そもそも自律神経とは？
自律神経は心臓の鼓動や体温調整、胃腸の働きなど、生命活動にかかわる重要な部分の働きをコントロールする役割を担っています。
自律神経は自分の意識とは無関係に常に働き続けるため、睡眠中などでも心拍や呼吸が止まることはなく、発汗や血管収縮などで体温調整も自然に行っているのです。そして、その重要な役割のために自律神経は自分の意志で動かすことはできません。
自律神経には、交感神経と副交感神経の２種類があります。
交感神経は身体を興奮・緊張させ、鼓動や呼吸を早めることによって、即座に外部への状況に対応するために働きかけるというような、いわば外部活性を担っています。
副交感神経は睡眠やリラックスなどを司り、身体を休ませることで生体活動を健全に維持するといった内部生体活動を担っています。
このように、それぞれが相反した活動を司っているため、身体活動のアクセルとブレーキのような役割もはたしているのです。そのため自律神経のバランスの乱れは、身体活動に多大な影響を及ぼしてしまうのです。

3.自律神経が乱れる原因
自律神経の乱れる原因として、①ストレス、②生活習慣の乱れ、③ホルモンバランスの乱れが挙げられます。

4.自律神経失調症とカウンセリング
一般的な病院での自律神経失調症の治療としては、（対症療法的に）症状を緩和する薬物療法が多いと思います。
もちろん薬物療法も大事ですし、症状に対しての即効性という点では薬物療法は最適です。
生活の乱れが原因の場合、自分から症状の改善をするために、生活リズムを整え、バランスの良い食生活と適度な運動習慣を身に着けるといったことに注意することで対処することができます。
そして定期的な飲酒や喫煙、カフェイン摂取も交感神経を優位にするため控えるようにしてください。
自律神経の乱れの原因がストレスの場合、ストレスの原因を探してストレスを少しでも解消することができれば症状の改善が見込めますし、ストレスへの対処法を身につけることが出来ればそれも症状を緩和する１つの手段になります。
またリラクゼーション（漸進的筋弛緩法）や自律訓練法などを行うことで、交感神経優位の状態を多少なりとも鎮静化させることもできるでしょう。
カウンセリングは、このようなストレスが原因の場合に効果があるといえるでしょう。
（※すべての人に必ず同様の効果がでるわけではありません。）
少なくとも、ツラい気持ちを吐き出すだけでも、気持ちを落ち着かせることができます。
あなたのツラい気持ちを「リーフ」で吐き出してみませんか？
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
～　あなたの悩みを、お気軽にお聴かせください　～
　柏駅 徒歩７分のカウンセリングルーム
Counseling Room Leaf　= ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞﾙｰﾑ ﾘｰﾌ =
〒277-0005
千葉県 柏市 柏 3-7-21 椎名ビル 406
TEL ： 04-7157-0695　Fax ： 04-7157-0696
e-mail ： info@mitsuba-leaf.co.jp
HomePage ： https://mitsuba-leaf.co.jp/
予約サイト ： 
https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express
※予約サイトからご予約いただくと、ほとんどのメニューで2,000円割引実施中です。
　 詳しくはホームページをご覧ください。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


自律神経失調症とカウンセリング

カウンセリングルーム 「リーフ」は、柏駅徒歩７分のカウンセリングルームです。
カウンセリングを通じて、ご相談者様の"こころ"のサポートをさせていただきます。


仕事のこと…。家族のこと…。自分のこと…。
会社の同僚や家族にはなかなか相談できない…。
そんな悩みや苦しさを、どこに相談したらいいのかすら判らない…。

病院でもゆっくり話を聞いてもらえない…。
ひとりではどうしていいのか判らない…。

あなたが聴いてもらいたいことはなんですか？
話をするだけでも心が軽くなる事があります。
あなたの悩みや苦しさをここで吐き出してみてください。

あなたの悩みや苦しさに寄り添いながら丁寧にお話をうかがって”こころ”のサポートをさせていただきます。

それがどんな悩みでも、つらいと思う気持ちがあるのなら、それはカウンセリングの対象です。
ひとりで思い悩んで、"こころ"を傷つけるのではなく、まずは、お気軽にご相談ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

リーフでは、ご相談者様に快適な空間を提供し、ご相談者様に安心して相談していただける環境整備に努めています。
快適で安心感に包まれた環境で、ご相談者様の"こころ"が少しでも軽くなっていただけるカウンセリングを目指します。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

＝カウンセリングルーム「リーフ」公式HPへのリンク＝
→"https://mitsuba-leaf.co.jp/"

=Coubic予約ページへのリンク＝
→"https://coubic.com/counseling-room-leaf/117090/express" 

＝アメーバブログへのリンク＝
→"https://ameblo.jp/counseling-room-leaf"


カウンセリングルーム 「リーフ」は、柏駅徒歩７分のカウンセリングルームです。
仕事のこと…。家族のこと…。自分のこと…。
そんな悩みや苦しさを、ひとりではどうしていいのか判らない…。
話をするだけでも心が軽くなる事があります。
あなたの悩みや苦しさに寄り添いながら丁寧にお話をうかがって”こころ”のサポートをさせていただきます。

千葉・柏のカウンセリングルーム「リーフ」｜うつ病・自律神経失調症・適応障害など

ブログ

千葉・柏のカウンセリングルーム「リーフ」｜うつ病・自律神経失調症・適応障害などの基本情報