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匿名のユーザー
「花はあの人を想うカタチ あなたの想いを届けます!」
Flower Shop ぶどうと柳さんのレシートに書いてあるこの言葉を眺めながら、今日自分の身に起こった『アイミタガイ』のような出来事を思い出しています。
目を真っ赤に腫らせ「中央に白い花で十字を。その回りにピンク色の花…ピンクの桜…じゃなくてバラも入れてくださいね。えっと、こういう感じ、、あぁ~あのポストカードがあれば、、あ!このクーポン券使ってください!」と、身振り手振りを交え独り言のような変な注文をする変な客(私)に対しても
「ブーケだときれいな十字は難しいですが、、、こんな感じ?」と真剣な表情で作ってくださった親切なお花屋さん。この商店街の方々は皆さんお優しい…けど、何か違う。ピンクのバラ多めって言い忘れた自分が悪い。。
でも、ブーケの感じとチュプキさんのやわらかな雰囲気が似ているし、あの不穏な不気味な不自然な感じは作品の持ち味!と、自分を納得させながらチュプキさんへ再訪。
「言葉じゃうまく伝えられないので、この花束を!音声ガイド素晴らしかったです!」と格好つけて言ってみたら、「お会いできるのは今日が最後かも、、、」というお言葉。
3月の鑑賞は『杳かなる』に向けて『アイミタガイ』と『大好き~奈緒ちゃんとお母さんの50年~』で心を整えようと自分の時間割を組んでいました。数年前、他館で『PLAN 75』を観ましたが、当時は「安楽死の是非」の先にある「生きている、それだけで美しい」という世界観にまで到達できませんでした。それどころか「この制度があったら自分は楽になれるかも…」とすら頭をよぎる瞬間もあり悩み続けていました。昨年2月、下高井戸まで足を運び『月』を鑑賞。今思えば「あの事件の犯人と自分は同じかもしれない。だけど絶対このままではいけない」と、映画に答えを求めていたのかもしれません。昨年3月導かれるかのごとくチュプキさんへ。4月に観た『フジヤマ コットントン』感想シェア会・監督さんのトークイベント。目の前に拡がる別世界・別次元にただただ涙がとまりませんでした。
『アイミタガイ』をみた日、偶然にも黒板アートの制作現場を見学させていただき大興奮!できあがったばかりのポストカードにサインまでいただき、「どうしてこの作品なのかな?みればわかるのかな?」と予定を組み直していると、きら星radio★で『徒花-ADABANA-』がチュプキさん制作の音声ガイド・ナレーションということと黒板アートの方と字幕制作の方が一緒だということがわかり、絶対2回は観たくなる!と思い2日分の予約。しかし、2回目だから大丈夫だと想像していた『大好き』の余韻が大きすぎて、仕事が思うように進まず、、最終日に何とか『徒花』を鑑賞することができました。
「音をみる」「発せられていない登場人物の叫び声がきこえてくる」チュプキさんならではの映画体験。「間」や「余白」が大切な作品の世界観をさらに深く味わい、どうして私は少し欠けた月やあのピアノ、奈緒ちゃんとご家族の姿に心揺さぶられ、涙がとまらなかったのか、少しずつみえてきたような気がしました。
そして、今日の『杳かなる』。チュプキさんに出会う前の自分とは明らかに違う自分に安堵したと同時に、答えのない事態に悩み耐え見つめ考え続けていきたいと心から思えるようになりました。
「今日も 元気で がんばるぞ オー!」のお二人のかけ声と「それ」のタイミングを図るお姿。もう一つの作品に胸がじーんと熱くなりました。目の前の変わらない社会問題に虚しさを感じたり、社会問題が背景にある作品にふれる度に、100年前よりは有り難いと思わないと…と伊藤野枝さんを思い出します。昨年10月『スミコ22』がみられなかったことは悔しいですが、北とぴあドームホールでずっと観たかった『アメリ』が観られたので、『スミコ』はまたの機会のお楽しみに。。
直接花束を渡せ、自分の言葉で「ありがとう」が伝えられて本当によかった。
ともぞうちゃん、チュプキさんの音声ガイドでまたお会いしましょう!!
匿名のユーザー
東大出身で一流企業勤務だった父、父親が国家公務員だった母、勉強せずとも偏差値が70あった姉、そして私。そんなうちと状況が似ているため、見るのを楽しみにして来ました。
当事者がこうして長期間記録を取れたことに脱帽。非常に貴重な作品です。わたしも警察に電話しようとして、あまりに小さかったため、できなかった。
お姉さんのことは、様々な条件が重なった悲劇だと思いました。一見。ほのぼのしたよくある家庭のようにもみえるが、実際は話がまるで噛み合っていない。見たいものしか見ない両親。両親という権力を崩せない弟さん。
ラスト、お姉さんの症状が少しでも良くなったことが救い。しかし、両親は終始お互いのせいにしていて(お互いの前では言わない)、権力にすがった仮面夫婦だったのかなあと思いました。
匿名のユーザー
あまり大きな声では言いたくはないのですが、
作品に向き合うのにこちらの劇場は最良な空間ではないでしょうか。
20席の中でその1席にいるのはとても贅沢に感じる至福の時間でした。
なので大きな声では言えません!
今回はどうもありがとうございました!
あと、いつか民宿つなかんで「ただいま!」と言って訪れたいと強く思いました。