【ペルーの現代料理レストラン】 セントラルにみる料理創造の過程と理論 〜料理人はどのように料理を創造するのか〜
2022年、世界のベストレストランで2位を獲得したペルー・リマにある現代料理レストランCentral(セントラル)。
この講座では、セントラルでフィールドワークを行い、実際に料理人がどのように料理に取り組んでいるのか現地調査を行った、文化人類学者の藤田周さんを講師としてお招きし、セントラルでの事例を見ながら、現代料理を紐解いていきます。
味覚や嗅覚だけでなく、思考や体験を含め全身で味わう、いわば総合芸術のような現代料理がどのように生まれ、これからの食文化や社会においてどんな役割を果たすのか。普段なかなか見ることのない、地球の裏側のキッチンを垣間見ながら、シェフ達の思考や視点を学び、料理と創造について共に探求します。
今回は特別に、国内外の料理関係者やワイン生産者が通うお好み焼きとナチュラルワインの名店「パセミヤ」さんに、ドリンク2種とスパイスおつまみ3種をご提供していただきます。ドリンクはワイン(スパークリング1杯、白(オレンジ)ワイン1杯)か、ノンアルコールでお選びいただけます。ノンアルコール用には、パセミヤ特製のドリンクをご用意いたします。
都内では貴重な機会となるパセミヤさんの味覚体験を味わいながら、講座をお楽しみください。
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▼イベント日程
2022/11/16 (水) 20:00~22:00
▼当日スケジュール
19:45~ 入場
20:00~20:30 ドリンク、おつまみ配布 ご説明
20:30~21:30 講座 「ペルーの現代料理レストラン セントラルにみる料理創造の過程と理論」
21:30~22:00 歓談
▼開催場所
おいしい未来研究所
〒151-0066 東京都渋谷区西原3丁目11−8 GOOD EAT VILLAGE B1F
▼ゲスト
◉藤田周 (ふじた しゅう)
文化人類学者。東京外国語大学 TUFSフィールドサイエンスコモンズ 特任研究員 / 東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程。
1991年静岡県生まれ。2000年代から各国の高級レストランの一部で見られるようになった「現代料理」を研究する。日本のレストラン、およびペルーのレストラン「セントラル」へのフィールドワークによって、現代料理レストランで人々がどのように料理に取り組んでいるのか調査。その結果と食の文化人類学、芸術人類学、感覚の人類学、科学技術人類学などの研究を交錯させることで、料理とはどのような行為か、表現とは、創造とは何かといった問いについて考える。また、映像作品を通した人類学的な思考法の深化にも取り組む。
◉中川善夫 (なかがわ よしお)、中川ちえ (なかがわ ちえ)
昭和 40(1965)年創業のお好み焼き店の三代目。二度の移転を経て現在は大阪・中之島で姉と営業。先代から受け継いだお好み焼きの他に、ナチュラルワインとスパイス料理を提供する。
レストラン勤務時代に地方の食文化の形成や美味しさとはなにかに興味を持ち、特にナチュラルワインの生産者や各地の飲食業界の方々と交流を深めたことで生活の中の料理の変遷と伝播、食と環境のあり方を考える食農倫理、嗅覚と味覚にとどまらないクロスモーダルなヒトの風味知覚のはたらきについての思索を深める。 ヒトやモノが移動することで食が様々な境界を越え、世界的な広がりを持ち互いに混じり合うなかでいのちをどうつなげてきたかを料理をつくることで辿り直し、微生物やヒトを含む多様な種との結びつきをふまえありうべき未来からいまの食を考え中。
▼お問い合わせ
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